アンダー・プロトコル: 政財暴一体で600億円稼いだ男の錬金哲学

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198645625

作品紹介・あらすじ

「私の専門はファイナンス。つまり金(マネー)のプロである」――金融や資金調達と訳される「ファイナンス」だが、株、不動産の投資や、資金移動など横断的に行えるスキルを持つ著者は、高校時代から投資を始め、大学を中退後、専門職になる。バブル崩壊で莫大な借金を背負うことになり、裏社会への返済に差し出した投資材こそ「自分」。仮想通貨バブルと、株式市場乱高下の世界にあって、闇の世界を生き抜いた錬金哲学が「真の富」への道を指南する!

感想・レビュー・書評

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  • 猫組長は若い頃から既にお金を稼ぐことに長けていた。生まれつきの天才なのは間違いない。

    自身の経歴を書きながら、ドルと原油について多くを書いていた。
    強い軍と基軸通貨を持つ米国がいるので、中国が覇権国家になることはない、との見解には納得した。
    ドルの基軸通貨としての地位は揺るぎなく、またいくら自動車のEV化や環境エネルギーが話題になっても原油の価値は下がらないと思った。

    <この本を読んでの結論>
    また原油が下がったら原油ETFや原油先物を買う!

  • 錬金術に興味は無いが、バブルで破産して経済ヤクザになった経歴が気になって読んでみたが面白かった。イラクとイランの誤植は受け入れがたいが…
    子供の頃から金のためなら何でもやる素質があったようで、育った環境にもルーツがありそう。一般人よりもモラルや罪悪感の感覚が薄かった模様。
    石油販売に関しては合法の範疇だが、イエメンまで行くのは一般人にはキツい。引き時も肝心で、内戦激化の影響は必須だったはず。タックスヘイブンに関しても当然、金のために合法なら何でもアリになってくる。

  • 特に後半に鋭いことが書かれている。

  • Kindleで安かったので。
    一冊ならセールだったら買っていいかなという感じ。

  • 猫組長の本。相変わらず常人は経験できないことをされてきており、その経験や金融手法をたかだか数百円の本で知ることができるのはコストパフォーマンスが良すぎると言わざるを得ない。命を賭けた国際金融情報と政治です。

    歴史とは価値である。世界のGDPランキングではデンマークはフィリピンより1つ上の35位であるしかし外交においては非常に重要とされている。その理由はデンマークが世界で2番目に古い王室を持っているからである。どれだけ巨万の富を築いても歴史を買うことができない。つまり歴史は勝ちなのだ。その歴史が育むものが文化や伝統である。生生生こそが最も価値を創造する要素であり、唯一無二には高いバリューがある。現在世界には王室は27しかない。その中で一番古い君主こそが日本の天皇である。日本はキングではなくエンペラーを持つ唯一の国。現在の世界の覇権であるアメリカ大統領が自分より格上の儀礼としてホワイト帯で空港まで迎える人物はローマ法王とイギリス女王そして日本の天皇であることを知らない人は多い。

    小さな借金は人を殺すが、大きな借金は次の金を生む。さだまさしや矢沢永吉は約35億、加山雄三は23億でも誰も逃げなかったことで完済し、今でも活躍している。

    賢者は敵から学ぶ。
    スウィフトコードはアメリカがテロ等の暴力行為を伴う資金源を断つために送金者や金の流れを突き止めるために始めた仕組み。出る下に教会がある。SWIFT Code(Society for worldwide into the bank financial telecommunication)

    暴力団の経済学とは規制等で縛られている場所に、非合法スレスレのいわば高速道路を作ることだ。普通の人がルールによって硬直している市場こそ最も有効に機能する。

    フーシ派
    神は偉大なり。アメリカに死を。イスラエルに死を。ユダヤ教に呪いを。イスラムに勝利を

    BG Bank Guarantee
    BC Balance Certificate
    ポン手=ポンと飛ぶ
    最初から口座と手形帳のためだけに会社を設立してその後ポン手屋が手形をバラ売りするのだ

    サブプライムとは年収25,000ドル(約2,700,000円)以下の上であるがアメリカでサブプライム向けの住宅ローンがあった。90年代中盤からアメリカで住宅ブームが起こり住宅所有率は1994年には64%だったものが2004年には69.2%まで上昇する。この動きを支えたのがサブプライムローンだった。
    リーマンブラザーズの負債総額は約6000億ドル(約64兆円)。 ゴールドマンサックスの最高経営責任者から第74大米債務超過になったポールソン次は当時財務金融そうだった後中川昭一氏に掲載を要請。その金額は90億ドル(約9630億円)。スウィフト送金を使っても間に合わない時間帯まで迷いに迷った三菱UFJだったがアメリカ財務省の直接の働きかけもあり小切手を持ってアメリカに飛んだと言う逸話がある。

    相互の誤解がないところに相互理解が生まれないように、人は常に偏見を持って誰かと接するからこそ偏見を乗り越えたときにより深い人間関係が生まれるのだ。
    トランプ流外交術は70年代のRichard Nixon元大統領が核戦争も辞さないように振る舞った外交術である狂人理論と比較される。

  • 著者の決断力と行動力、論理力と冷徹さが伝わる一冊。
    一般ピーポーの私が経験できない事がいっぱい書かれてる。
    おこないの良し悪しは置いておいて、知らない事を知れたのは大きな価値があった。

  • 著者は主に裏社会で資金運用というか、活用を色々やってきた人物。もちろん相応の金融知識を持ち合わせているから、見込まれて行っていたのだろう。
    しかし、結局は、裏の情報やルートを活用したり、闇金で運用したりと、その運用手段は本人の能力以上のものとなっている。
    更には一般には売買されない、紛争地域産の原油を安く買い付けて売却するなど、およそ一般には参考にならない運用方法も駆使されている。
    まぁこんな世界も有るんだな、程度で・・・

  • 経済ヤクザの識見恐るべし。嘘が少ない世界で生きているがゆえに物事の本質がよく見えるのだろう。
    https://sessendo.blogspot.com/2018/08/600.html

  • 今までは暴力団の暴力の威力がいかにカネになったのかが良く分かる本。
    ただ暴力団に対しての法の規制が昔と違い段違いで厳しくなった今、通用するのであろうか。
    この人はとにかくカネ儲けの才能がある人だなと思った。

    フムフムポイント
    ★儲けたければお金のあるところに近づけ。
    ・家賃5万円なのにフェラーリを買う人は、「いいお金の使い方」お金持ちとの人脈がついてくる。
    ・SNSにはチャンスが転がっている。
    ★ビットコインバブルが崩壊した局面で、正常な人が行う投資は何か。ブロックチェーン関連への投資だ。

  • 「勝負はやる前に決している」を地で行くようなストーリーが沢山あっていい

    あと、「人」というのは「金」か「情報」を持ってきてくれる存在のこと、というフレーズもいい

    このことに関連した、P56に書いてあるTwitterネタも地味に良かった

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著者プロフィール

1964年生まれ。兵庫県神戸市出身。元山口組系組長。評論家。本名、菅原潮。
大学中退後、不動産会社に入社し、その後、投資顧問会社へ移籍。バブルの波に乗って順調に稼ぐも、バブル崩壊で大きな借金を抱える。この時、債権者の一人であった山口組系組長を頼ったことでヤクザ人生が始まり、インサイダー取引などを経験。石油取引を通じて国際金融の知識とスキルを得る。現在は引退して評論、執筆活動などを行う。
著書に『『カルト化するマネーの新世界』『ダークサイド投資術』(いずれも講談社+α新書)、『金融ダークサイド』(講談社)、『暴力が支配する一触即発の世界経済』『黒い経済白書』(いずれもビジネス社)、『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など多数。

「2022年 『正義なき世界を動かす シン地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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