米中最終決戦 アメリカは中国を世界から追放する

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198649524

作品紹介・あらすじ

中国を甘やかしたグローバリズムの時代が終わり
中国と朝鮮半島抜きのポスト・コロナの世界が始まる

 本格的な米中の最終決戦が始まった。武漢から発生した新型コロナウイルスのパンデミックによって、米中冷戦は、熱戦に変わりつつある。
 戦線は、ファーウェイに代表される5G時代の通信覇権であり、香港の一国両制、台湾の民主的体制、尖閣をふくむ海洋覇権、さらにはウイグル、チベットの自治など広範囲に及ぶ。そのすべての局面でいま中国は一大攻勢に出ようとしている。直接、兵器を用いた戦争こそしていないが、それ以外のあらゆる分野で、米中は目に見えない戦争を戦っているのだ。
 ところが、日本の指導的立場にある人たちの間には「米中対決時代の現実を受け入れたくない症候群」が蔓延している。米中両国に二股をかけて、ビジネスを拡げてしまったため、現実を否認する病に陥ってしまっているのだ。悪いのは中国でもアメリカでもなく、トランプ個人だという誤解も日本には蔓延している。しかし、これはトランプ大統領の問題などではない。米中対決という基軸を見失えば、ポスト・コロナの世界に現れてくる様々な問題を理解できなくなる。100年に一度のパンデミックによって劇的に変化しつつある世界の政治と経済を詳細に分析する。

[目次から内容紹介]
第1章 米中最終決戦の火ぶたが切られた
第2章 ポスト・コロナ時代、中国共産党独裁に崩壊の兆し
第3章 武漢ウイルスの正体
第4章 中国による「超限戦」が始まった
第5章 ファーウェイと米中・通信覇権争奪戦
第6章 日本はポスト・コロナの世界に対応できるか
第7章 朝鮮半島は南北とも中国の属国に戻る
第8章 反グローバリズムから新・縄文文明へ

感想・レビュー・書評

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  • まえがきに「否認の病」という言葉が登場するが正に万人が持っている真理。見たいものしか見ない、都合の良いものしか信じない、という現代日本社会の底辺に流れているもの。最終章の自由と隷属という切り口での日本史評価とのサンドウィッチで本書を纏められた筆者の慧眼を感じました。

  • 2年前の本だからついつい現在と比較して読んでしまうが、考え方や背景の説明などは現在でも説得力があった。最後の章は難しくてわからんやったわ

  • 2021/02/02
     以下が、新しい情報。
     ディープステートとかいうと、どこまで信じて良いかわからなくなるが、このような説明であれば、歴史的にもつながりがある話になる。
     問題は、イギリスの植民地利権派というのが、何なの??ってことだが、そこを詰めると、ディープステートとか、イルミとかになっていくことにもなりかねないので、まあ置いておくというスタンスなんだろう。
     スペイン、オランダ、イギリス、アメリカとわかり歩いていた覇権が、多極化で混乱すれば、いずれ、どんな時代だったのかも、明らかになるんだろうと思う。
    ---
     中国の背景には、イギリスの植民地利権派がいる。
     それは、江沢民派と深いつながりがある。
     ファーウェイの問題も、イギリスの植民地利権派をバックにした、江沢民派の力を弱めるためではないか。
     習近平に近い企業群には、トランプはそれほど強い圧力をかけていない。
     

  • 少し偏っているのかも知れないが、米中関係及び日中関係を考える上で参考になった。
    米中ともに日本にとっては手強い相手。個人的には中国と商売をして利益を上げられるとは思えない。
    経済面を考えると米国と手を組むしか無いと思う。

  • トランプ政権の対中政策を、なるほどそういう視点があるのかと考えさせてくれる。ただ今ちょうどトランプが大統領選に負けそうなので、バイデンになったら、対中政策はどうなるのかと。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政治経済学部卒。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。1982年から近未来予測の会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。インターネット上でもYouTubeを中心に世界政治や経済情勢について発信している。現在、呉竹会アジア・フォーラム代表幹事、一般社団法人日本クルド友好協会理事も務める。主な著書に、『米中新冷戦、どうする日本』(PHP研究所)、『アングラマネー』(幻冬舎)、『国連の正体』(ダイレクト出版)、『世界恐慌2.0が中国とユーロから始まった』『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』『国境ある経済の復活』(以上徳間書店)などがある。

「2020年 『米中最終決戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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