- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198930035
感想・レビュー・書評
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九辻署強行犯係に配属された新人の小田桐は、“八の辻児童公園殺人事件”の捜査に当たることとなった。民間から転職してきた暮林警部と聞き込みを終えた翌日、新たな相方に指名された叩き上げの女警部補歌川の監視を、キャリアの高城警部補に頼まれた小田桐。一向に進展せぬ事件の捜査に加え、仲間同士の駆け引き、少しも感情を露わにしない辻浦巡査部長とのやり取に気が鬱ぎ…。事件の真相を超えて驚愕する震撼の結末。
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初読みの作家。出身はラノベらしく、その片鱗も窺える。過去と現在で発生した二つの殺人事件が、ゆっくりと現在で交錯して行く…
『通奏低音』の章で語られる過去の殺人事件。犯人は一人称で描かれるも、その正体はなかなか明かされない。ひとつ確かなのは犯人は刑事の息子の少年であること。一方、メインの現在を舞台に描かれた殺人事件を追う一癖も二癖もある刑事たち…
決定的な面白さは無いのだが、作家の未来を予感させるような作品。 -
大きく分けてふたつの事件。一つ一つの事件の行方とともに、二つの事件がどこでどう交わって来るのかが読みどころ。
又、罪と罰とは何かということも考えさせられる。 -
カテゴリを警察小説ではなくサスペンスにした、次作以降続くとしたら警察小説でいいのかも。
過去と現在の2つの時間軸で主人公のキャラをつくりあげてくタッチはなかなかよくできていると思う。少年事件への問題提起を含んだ内容になっているが、心の葛藤というか内面をもよく描かれていると思う。シリーズがあれば読んでみたいし、なければシリーズ化してもらいたいと思う。
しかし、導入部分の過激さには驚かされた。 -
児童公園で起きた殺人事件。所轄署の強行犯係に配属された新人刑事小田切は、一癖も二癖もある同僚たちと捜査にあたっていく。刑事の仕事の大部分は、地道な聞き込みであることがよく分かりました。帯にある「震撼の結末」はかなり大げさですが、シリーズのこの先に興味がもてます。著者はライトノベルでかなり活躍された方のようですが、私は初めて読みました。