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- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198931063
感想・レビュー・書評
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甥が誘拐された。要求額は八千万ー県知事財部の脳裏に悪夢が甦った。時効を迎えてしまった、愛息子が殺害された事件…不正な手段をも使い、ようやく身代金を掻き集めたものの、受渡しの連絡があった直後に、財部の不審な挙動を掴んだ県警本部の磯貝理事官が現れた。すぐさま招集された九辻署の面々。妙な手順を要求してきた誘拐犯に、犯人と同化する独自の捜査法を用いる辻浦は。
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難しい。分かりづらかった。誘拐犯の身代金の受け取り方も面白かったし、次の誘拐の犯人の意外性も良かったのだが、刑事の確執などを混ぜ込んでちょっと複雑になった感じ。
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殆んど注目されなかった作品であるかと思うが、非常に深い、秀作だと思う。前作の『捜査班 完黙』の続編であり、前作と本作で一つの物語として成立しているのだ。前作ではラノベ作家の片鱗が垣間見えたのだが、本作ではハードな警察小説に仕立てられている。
前作を読み終えた時に主人公は辻浦刑事である事に気付くのであるが、本作でも主人公は間違いなく、辻浦刑事である。犯人に迫るアプローチ、犯人の心と同化したかのような推理…その理由は、前作を読めば理解出来るだろう。
本作で描かれのは、二つの誘拐事件。被害者はまたも財部家の関係者。ゆえにタイトルは『捜査班 因果』なのか…いや、理由はもっと深いところにある。読めば解る。面白い。
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