- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198944438
作品紹介・あらすじ
あの大ベストセラー小説『22年目の告白-私が殺人犯です-』以後、作家・浜口倫太郎が初めて贈る長篇ミステリーが書下ろしで、しかも、いきなり文庫で登場! 次々と惨殺されるペットたち。その残虐さがエスカレートしていく先には殺人が待ち受けていた。ペット殺しの犯人と殺人犯の接点はあるのか? 人の命と動物の命、その重さに違いはあるのか?家族とは何か? 読む人すべてに命の重さを問いけていく感動サスペンス小説がいま、ここに登場!
感想・レビュー・書評
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タイトルの「私」が誰なのかが鍵なんだろうなと思いながら読み進めた。この人?この人?みたいな想像をしていたが、なるほどそこか!という印象。ミスリード前提で読み進めてくる読者の推理をうまくかわすミスリードだった気がする。
テーマも深いし、何より読みやすかった。なかなかの秀作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
犬猫の殺処分や遺棄問題についての話かと勝手に判断し、購入。
沢山の動物たちの惨殺シーンは、動物が大好きな私にとって何とも表現できないとても辛い気持ちになるものだった。
もう一度読み返そうという気持ちにはなれないと判断し、売却。 -
結論から申しますと最高です!「生きる」ってこういうことなんだとバッチリ教えてくれる作品です。とくにアメコミなど社会派作品が好きな方は楽しめるのではないでしょうか。
ミステリー小説は大好きなのですが「ここまで踏み込んでいいの?」と5章途中は恐れながら読んでいましたが、ラストのまとめ方に感動です。
動物と人間の違い、本能/理性知能があるから生まれる恩恵苦しみ、そして、認めれば人間は許され贖罪のチャンスを与えられているんだという人間を救ってくれるシステムへの感謝…!「だめだ。おまえは知っておかなきゃならない。あいつの秘密を。」と生きることへの贈り物をしてくれる旧友。
「生きる」ということを人間と動物を含めて深く深く考えて最後は今の環境に感謝や気づきを与えてくれる作品でした。