俺の許可なく恋するな (キャラ文庫 く 1-7)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199008979

作品紹介・あらすじ

「いじめっ子から守ってくれた貴方は、わたしのヒーローです!」同窓会で再会した幼馴染み・恒星に、熱く告白をされた大学生の広夢。ところが連絡先を教えた途端、恒星は近所に引っ越し、監視するかのように電話が鳴り始めた。「ストーカーみたいな真似やめろよ!!」その異常な執着に恐怖を覚え、広夢は一方的に関係を絶つ――けれど数年後、自分と同じ弁護士となった恒星と、法廷で再会し…!?

感想・レビュー・書評

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  • 受を慕う大学生×弁護士を目指す大学生のお話し。
    久しぶりの執着攻です。

    2人の出会いは小学生の時。
    同窓会で再会し親睦を深め、さらにお互いに弁護士として働くようになってから…と、年齢を重ねて少しずつ関係が変わっていきます。

    これね、攻がやってることは間違いなく犯罪なんですよ…なのに何故か攻に同情してしまうそんな作品でした。
    執着してるくせに嫌われないように付かず離れずでいたり、攻の生い立ちのせいなんかもあるのかな…されてる側の罪悪感を煽る…って新手のストーカーですよね。

    必死に縋り付く攻と、そんな攻に恐怖を感じながらも決定的に振り払えない受。
    深夜のタクシー内での受の葛藤が切なくて泣けました。

    基本的に受視点、最初と最後が攻視点となります。
    最初の世界と最後の世界、まさにモノクロとフルカラーの世界が味わえます。

    ちなみに本作は「ガーベラの花束を君に」というタイトルで2冊の同人誌が出ています。
    これが秀逸で、1だけを読めば本編から10年後、アラフォーとなっても幸せに暮らす2人が読めるのですが、2まで読むと一転してメリバ展開となります。
    ひとつの作品でまったく違った結末を楽しめたのが斬新で面白かった!!

  • 広夢が彼の歪んだ愛情の中の純粋な部分を尊重してくれたのは恒星が広夢にひたむきに愛を伝え続けたからこそのハッピーエンド。
    しかしながら最後に恒星視点で彼の心の内を語られてもメアドや重要書類の管理の甘さに違和感を感じ、バレたことも彼のラストの行動すらも計画内であった可能性を拭い去れないくらいに、彼の長年に渡る徹底的した策略とストーカー行為を味わえる素敵な執着攻のお話でした。
    あんなことされ続けても戻ってこれる広夢は懐が広く情に熱い男である…。

  • 既刊もなかなかと思ってたけど、更に上行くストーカーもの。でもこういう純粋さは嫌いじゃない。恒星はただただ広夢にそばにいて欲しくていろいろやらかしちゃうんですよね。恐ろしいのは恐ろしいけど、本当に嬉しそうな表情とか見せられると、絆されるのも分からんでもない。終盤思い詰めてあそこまでいっちゃうし。とても一途で純粋。しょうがないなもうと本当に受け入れる広夢がかなり男前。きっとしっかり手綱握っててくれると思う。

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