宦官: 中国四千年を操った異形の集団 (徳間文庫カレッジ こ 2-1)
- 徳間書店 (2015年12月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199070471
作品紹介・あらすじ
“性器切除”という恐るべき処置を施された存在――宦官。かれらは中国歴代王朝の後宮深くに棲みつき、あるときは皇帝をひざまずかせ、皇后や后妃たちをたぶらかし、そしてあるときは軍や秘密警察までも掌握した。国家と歴史を裏から支配した「宦官」の実像を、その肉体と生理、異常心理、野望、謀略など全角度から描き切った驚愕の書。
感想・レビュー・書評
-
100冊ビブリオバトル@オンライン第6ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2020.08.22〜23詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三田村泰助氏の著書が、手に取りやすい本としては最も有名であるが、この本は最近の中国での研究成果を反映した内容になっている。特に宦官のタイプ別考察、宦官の権力構造など、詳細に踏み込んだ内容は読みごたえがある。宦官がどのように去勢手術を行うのか、というくだりは、リアルゆえに男性読者だと若干寒気がするかも。
-
中国の商時代〜清の時代までの宦官の歴史をその時折の時勢を交えながら書いた本。漢の時代の司馬遷も宦官にさせられていたとは初めて知った。宦官制度も元は捕虜にやっていたのが、次第に刑罰や宮廷の下仕事用で雇ってもらう為だったりと変化していき、主要な立場にいる宦官も出てくるようになる。男性器切断した男性を宦官と呼ぶが顔写真も掲載されている。西太后はお気に入りの男性を宦官と偽って側に置いてたし、宦官の手術も受ける年齢によっては成長したりして、生殖機能も復活してたようだ。