靴ずれ戦線 2 (リュウコミックススペシャル)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199503337

感想・レビュー・書評

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  • 161pで「おおっ!?」だか「ェヲ!?」だか変な声が出てしまった。
    その反動で170pと171pの勢いたっぷりの見開きに、「おお~そうこうなくっちゃね~」と安堵の溜め息。

    2巻で閉幕。
    なんだか地味に寂しい。
    このふたりのやりとりをもっと見ていたかった。
    好きだ。読んでよかった。

    ところで共産趣味を標榜している上坂すみれ同志は黙っちゃおるまいと思って検索してみたら、すでに対談していた。さすが先達。

  •  2巻が発売してたのでこの際と思いまとめて購入。ソ連とドイツとの戦争を描くなかにロシアに伝わるスラヴ神話などをぶっこんだ面白い作品でした。

     機械と神話の融合。速水先生の機械好きとロシア好きが合わさり出来たこの作品は先生の嗜好がぎゅうぎゅうに押し込まれてます。途中にある第二次大戦時の機械コラムもそうですが、凄まじい知識の波についていくのがやっとというのもあります。しかし、そうしたものを理解しなければ楽しめないかと言われればそうでもなく、魔女ワーシェンカとナージャのコンビが織りなす現実とは少しずれた戦線模様も面白く感じられる作品となっていました。特に気に入ってるのは1巻第7話死の勝利です。万能の力の担い手であるワーシェンカでも拭えない死を描き、弔いの歌を捧げる軍人が妙に物悲しかった。この話があるおかげで最終話も活きたのが感動的でした。

     まだまだコラムを全部読み終わったわけではないので、この先ヒマな時間に一個一個ゆっくり読みたいと思います。速水先生のTwitterプラスこの作品を読むとロシアに興味をもってしまいますね。

  • 第二次世界大戦をソ連側から、それも魔女を引っ張り出してきて戦うという
    戦争物なのに変にほのぼのとした雰囲気まとったお話も2巻で終わりです。
    もうちょっと読みたいような…でもこれくらいで充分かな…
    前巻もそうだったけど、魔女だの妖怪だの精霊だのが出てくる割には(っていうのは失礼か)
    戦争物としてのシビアな一面が意外なくらいしっかり描かれているので
    「おっ」と思う場面もしばしば。人があっさり退場しちゃうくだりとかね。

    話ごとに時系列がばらばらなのが、いい点でもあり悪い点でもあるかな?
    あと、前巻でもあって意外に楽しみだったイラストコラムが今回はちょっと少ないかな?と思ったら掲載誌とは違うところのでしたね(汗

  • ワーシェンカの死に様があっけなさすぎる。
    いや、戦争で死ぬときって、あんなものなんだろうけど。気づいたら隣にいた兵士がいなくなっていた、というものだろうけど。

    しかし、あっけない。でも、この人案外あっさりと、退場願う人ではある。絵がほんわかしてるもで、騙されがちだけど、けっこうあっさり人を殺すマンガだったりする。
    戦争をマンガにしてるのだから、当たり前なんだけどね。

    いちいち「~の~に賭けて」という甚句を挟んでくるワーシェンカ。大事だよね、定番の文句というのは。それだけで、普通の枠外にいるんだな、って思います。

    1巻よりコラムが少ないのは、少々残念。マンガ連載の都合?

    好きな話は、第19話「聖ピャートニツァ おおいに怒る」です。オチが好き。時蕎麦か。

    ロシアの名前って、言いづらいし覚えにくい。舌噛みそうになるし文字が前後する。ロシア、って雰囲気はたっぷりなんだけど。
    キキーモラやルサールカぐらいなら、覚えやすいのにな。

    メガテン脳ですみません。

  • 最終回のとある連続した3コマが、映画の1シーンみたいでゾクリとした。同時に体験したことはないけど、戦場の無情感もすごく伝ってくるいいマンガでした。

  • コーヒーブレイク本。

    第二次世界大戦中の独ソ戦(大祖国戦争)を舞台にソ連の魔女ワーシェンカと監視役であるユダヤ人のNKVD将校ナージャの二人が、各地でロシアの妖怪や精霊と戦争が交錯する話が完結するComic第2巻(2013/04/01発行)。

    第11~21話までの11話からなり、若くして死んだ花嫁や水の事故で死んだり呪われて死んだ女がなる不吉な精霊ルサールカ、踊る悪魔で有名なチョルト等が登場します。

  • 2巻完結の下巻。ゲストの妖怪、精霊など次々に登場してダイナミックな展開に。絵柄がソフトなタッチなので残酷になりがちな戦闘の描写もコミカルに描かれているものの、戦史を知っている読者ならば、その部分にシニカルなニュアンスがあることに気が付くだろう。最終話においてそれまでの線状が上手に回収されているのは読んでいて気持ちが良い。上下巻一気に読んでしまった方がストーリーをより明確に把握できる。

  • 完結巻。

    キマシタワー仕様。

    ロシア神話はマイナー過ぎない?メガテンやってた人がイキイキするくらいよ。

    総じてソ連・ロシアコラムだったよな。

  • Здравствуйте!
    イラストコラムを読み終えてないのに2巻が出ちゃった
    いつか読む必ず読むその内読む
    この巻で最終巻
    1巻はそれほどでもなかった気がするけど2巻はなかなか面白かった
    毎度出てくるロシアの妖精妖怪が物語に自然に絡んでたように思う
    最終巻はほんの少しオールスター集合という感じかつまさかの百合展開!

  • ロシアの伝説がいっぱい。そしてコラムはいつも通りの文字詰め詰め。戦争なんで絵はかわいくてもどんどん人は死ぬ。コラムに入りきらなかった分をぜひどこかで目にしたい。

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著者プロフィール

1971年11月30日生まれ、京都府出身。
漫画家&イラストレーター。
既刊は『靴ずれ戦線』(徳間書店)『オープンダイス・キングダム』(冒険企画局)、『螺旋人リアリズム』(イカロス出版)など。
今作『大砲とスタンプ』が「モーニング・ツー」初登場となる。

「2014年 『大砲とスタンプ(4)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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