アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 2 (ゼノンコミックス)
- 徳間書店 (2019年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199805622
作品紹介・あらすじ
薬剤師にしか守れない“命”がある――。
医師からの不要な薬剤の処方、薬局薬剤師の医療過誤、プライドの高い患者のケア……。
全国の薬剤師も太鼓判!今最もリアルな医療の現場を描く、薬剤師たちの奮闘記!
感想・レビュー・書評
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シリーズ、第二弾。
なかなか窺い知れない薬剤師の世界。
孤軍奮闘する『葵 みどり』の活躍を描く本作。
今回は、街の薬局の担当薬剤師とトラブルに...
果たして、みどりは、どう解決するのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お薬手帳の存在って大きいと思う。重複投薬が防げるわけだし。
今回出てきた新田さんのように、大量の持参薬を鑑別する薬剤師さんには、ホント、頭が下がります。薬鑑別だけじゃなく、業務はケモの薬剤準備や服薬指導、と、いっぱいだもんね。
頑張れ!全国の薬剤師さん!! -
今回は病院外に繋がる薬剤師の仕事も描かれていて興味深かった。病院と薬局の薬剤師の仕事や立場の違い。同じ薬剤師という仲間でもこれほど違うんだなと。「協力すべき相手だってことを忘れたらダメだ」という瀬野の言葉が沁みるね。薬局の薬剤師のキャラが悪役っぽくなってたのは読んでてつらかった。
あと、病院外での患者の服薬もどうしようもできない部分なんだよね。どれだけ患者のことを思って薬を出したとしても、本人がしっかり飲まなくては意味がない。ずっとついていてあげるわけにはいかないからね。現実ではこうはいかないだろうけど、作中の解決法はとても心温まる対策でよかった。
薬の棚卸し回も面白かった。錠剤一錠単位で数えるって気が遠くなるね。ただ、それが単純な確認作業ではなく、そこからわかってくる薬の消費量やその適正化は、病院の根っこを支える大事なものなんだなと。合理的すぎる人だと思っていた刈谷の真摯で熱い一面が見られていいエピソードだった。
医療費の話も患者にとっては切実だよね。それに対して薬剤師としてどういうことができるのかって部分が描かれていてよかった。ぼくも一生付き合っていく薬があるから、とても考えさせられた(ぼくの薬はジェネリック代用不可って言われてるけど)。薬剤師という仕事や自分の薬に対して興味が持てるいい作品だと思う。 -
あまり知られる機会の多くない薬剤師の世界を描く物語シリーズの第二巻では、ドラッグストアの薬剤師と病院勤務薬剤師の感覚の差や治療におけるお金の問題などにメスを入れている。
お仕事物というのは「こんな世界なんですよ」という紹介と「こういうのあるよね」という業界あるあるを元に描かれる機会が多いジャンルだと思うが、この作品はやや毛色が違う印象が強い。
なんというか、写実的に描くことで実態を(薬剤師が縁遠い)読者に知らせるとともに、実際の現場の人にとっても感じる部分の多い内容を描いている印象だ。
あるあるが突き刺さるというより、もう一歩踏み込んでフックを叩き込んでいるような印象さえある。世の薬剤師の皆さんは楽しく読めていらっしゃるのだろうか……。
実に質の高い作品である。今回も星五つで評価したい。
薬剤師の現実を描くことは、どうしても「どうしようもない現実」を描くことになる。夜勤の連続でルーチンワークすら満足に行えていない小野塚君の現実などは、物語的解決などしようがないものだ。
こうした形で描かれ、広く知られることで社会的に解決されていくことを望むのみである。 -
薬剤師の日常が少しわかる。
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「医療品も大切な財産」
飲み忘れもよくないが、勝手な判断で飲むのをやめるのはもっとよくない。処方薬はタダではないのだから、その適量を医師も患者も守るべきなのだ。
ドラッグストアに調剤薬局が併設する店舗は、近年の働く世代にはとても便利なものだ。けれど、裏側のことは知られていない。自分の都合のいい時間まで開いていて、誰でもすぐに対応してもらえるのはありがたい。でも、その人は自分のことをどれだけ知っていて、考えてくれるだろうか。そもそも、そんな余裕などあるのだろうか。
高額療養費制度、皆さん知って、利用してください。あとおまけ漫画の富野さん、似すぎていて吹いた。 -
今回も面白かった。
病院勤務とドラッグストア勤務の薬剤師の違いは考えたこともなかったなー。