アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 3 (ゼノンコミックス)

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199805905

作品紹介・あらすじ

泣けるほどの仕事、したことありますか?

みどりが小児病棟で担当した拒食症の少女・樹里。
拒食症の原因が、樹里の祖父が患った末期がんにま
つわる家族の問題だと知ったみどりは、解決しよう
とがん治療の場に足を踏み入れるのだが……。  
インフルエンザ編も収録した、薬剤師たちの奮闘の
記録、第③巻!

感想・レビュー・書評

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  • インフルエンザ回での「説得より納得だよ」という言葉が素敵だった。説得は自分の気持ちが主体、納得は相手の気持ちが主体ってイメージ。いまだに根深いタミフルと異常行動の誤解、ネット情報を鵜呑みにすること、その奥には患者が抱える不安がある。そこに寄り添ったうえでどうやって正しい情報を伝えるのかという部分が掘り下げられていてよかった。

    末期がんの祖父と、摂食障害の孫娘の回も読み応えがあった。患者だけじゃなく、その家族の心労についても丁寧に触れられていく話。ぼくも両親の病気やケガが重なった時期があり、まさに「自分が支えなければという責任 弱音を吐けない孤独」に押しつぶされた時期があって、自分のことのように読んでいた。

    ぼくはその時期をきっかけにうつ病になってしまったんだけど、その時の地域包括支援センターの方がぼくの体調を気にかけてくださって、早期に心療内科へ受診することができてとても感謝してる。「第二の患者」である家族のつらさを素直に伝えられる相手がいるということは、患者自身の治療と同じくらい大切なんだよね。

    あと、江林の「柴崎さんの姿見て動揺したよね?気持ちはわかるけど患者さんは敏感に感じ取るからね 気をつけて」という言葉にはハッとさせられた。医師の方ってちょっと冷たいイメージがあったんだけど、患者を安心させるためにブレないようにしてるのかもなと。そう考えるととても心強く感じられた。

    そして、末期がん患者と向き合った葵の葛藤。
    「1人の患者と最期まで向き合い続けることは自分を知ることにもつながる だからすべての過程を知ることが大事なんだよ」
    瀬野の言葉はまさに経験から自分を知ってきて生まれた言葉なんだなと。3巻の終盤は読んでいて切なくなった。この経験を経て、葵がどう成長し続けていくのか楽しみに読んでいきたい。

  • インフルエンザの話も良かったが、
    樹里ちゃんとおじいちゃんの話が特に良かった。

    小児科担当で死に直接向き合うことがあまりなく
    すべてが地続きであることを目の当たりにして
    がん患者本人は勿論その家族のケアも
    真剣に考えてくれる姿がとてもありがたい。

    治療は誰のものなのか、緩和ケアは終末期に限らない
    などはっとさせられることも多く
    読みながら泣いてしまった。

  • 泣けるほどの仕事、したことありますか?
    みどりが小児病棟で担当した拒食症の少女・樹里。
    拒食症の原因が、樹里の祖父が患った末期がんにま
    つわる家族の問題だと知ったみどりは、解決しよう
    とがん治療の場に足を踏み入れるのだが……。
    インフルエンザ編も収録した、薬剤師たちの奮闘の
    記録、第3巻!

  • 遺す側、遺される側の苦しみと、家族への思い。命に対する覚悟なんて本当は、誰も持てないのかもしれない。
    冒頭、1話でさらりと終わるインフルエンザの話が、これは今になって非常に大きな、世界規模での問題になってしまった。マスクのつけ方、ネット記事の影響、とにかくいろんな不安が蔓延している。比ではないことが現場で起こっている。改めて読み直しておく。
    3分の2をしめる抗がん剤のテーマは、何年も身内の闘病を支えてきた私には理解できすぎてつらかった。そんな簡単に終わってくれたら、どんなに楽だったろうか。

  • インフルエンザ。
    抗がん剤治療。

  • ■書名

    書名:アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 3
    著者:荒井ママレ (著), 富野浩充 (著)

    ■概要

    泣けるほどの仕事、したことありますか?
    みどりが小児病棟で担当した拒食症の少女・樹里。
    拒食症の原因が、樹里の祖父が患った末期がんにま
    つわる家族の問題だと知ったみどりは、解決しよう
    とがん治療の場に足を踏み入れるのだが……。
    インフルエンザ編も収録した、薬剤師たちの奮闘の
    記録、第3巻!
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    インフルエンザと癌の回です。
    2巻はなんだったんだ?というぐらい、面白くなっています。

    インフルは正直、可もなく不可もなくだが、癌の回が自分には効いた。
    この巻の癌については、自分もリアルタイムすぎて、泣いてしまった。
    実体現でも、本当にこの通り、いきなり悪くなって腹水溜まってつらく
    なったりしていたから。

    これでもまだ、ゆるく描いていると思います。
    現実はもっともっとハードですよ、やっぱり。

    それでも、薬剤師目線で描ける範囲で描いているのだろうと思います。

    がん専門の薬剤師さんとかも本当に大変だろうな~と思いますね。
    こうやって裏で医師と意見を交わしてくれている薬剤師さんがいるかは知りませんが
    患者にとってみたらありがたいお話です。

    なぜ、2巻はああなったんだ・・・・・
    もったいない・・・・

  • 読了。泣いた。

  • 第11話・説得と納得
    そう、
    今までインフルエンザにかかったことがない!
    ちなみに、
    タミフルの元々のイメージは異常行動ですね。
    そうじゃないって知ったのも何がきかっけだったか覚えてない。。。
    ちなみに、
    インフルエンザは自然回復するんだって。
    と、
    かぐりんはどっちかっていうと羽倉さんよりなんで、
    チャッチャッとデジタルにテキパキやってくれ!


    第12話・霧の中
    摂食障害。
    かぐりんはきっと食べすぎな方での摂食障害の恐れがある!
    つか、
    本人というか、
    身内が入院してて心配で摂食障害?
    メンタル弱すぎでしょう。



    第13話・病なき病
    早く良くなってもそうですけど、
    頑張ってもそうだと思う。
    言う方が、
    言われる方を気遣って言わないとアカン言葉かな?
    言われる方がどう受け止めるかじゃないのかなって思う。
    まぁ、
    深く考えると堂々巡りになるから有耶無耶にしておきますが、
    そういうものだと思ってる。
    で、
    JKと、
    父さんと、
    おじいちゃんと、
    医者と、
    葵みどりが集まってガン告知。


    第14話・それぞれの闘い
    ちなみに、
    うちの父もガンで亡くなってます。
    それだけ。
    ちゃんと向き合ってるんでいいんじゃないか?
    と、
    葵みどりのあの反応はないな。







    アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 3
    posted with ヨメレバ

    荒井ママレ/富野浩充 ノース・スターズ・ピクチャーズ 2019年09月20日





    第15話・最後の砦
    占い師もですよ。
    死に関わることがあると思います。
    1回もそういう機会がない占い師って経験不足すぎる。
    5年もやってれば1回は遭遇することだと思う。
    心から思うのは、
    安楽死って選択がないことが間違ってないかな?
    安らかに楽に逝きたくないか?
    JKの手紙がステキですな!

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著者プロフィール

荒井ママレ: 著作に『おもいでだま』全4巻、『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』全1巻(どちらも小学館刊)

「2023年 『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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