異化と同化の間: 被差別部落認識の軌跡 (シリーズ日本近代からの問い 1)
- 青木書店 (1999年4月1日発売)
本棚登録 : 7人
感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784250990144
作品紹介・あらすじ
部落差別という壁の厳然たる存在と、各層の多様な部落観の刻々の変化を追究し、日本近代史の中に丹念にあとづける書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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差別撤廃の急先鋒者が、自分の娘が格差結婚しようとすると大反対する。この矛盾こそ日本の部落意識の縮図。国家戦略とともに同化→異化を繰り返してきたという説明も筋はとおるが、そもそも閉ざされた島国で集団生活を営んできた日本人の根底に内在する文化を、そんなたやすい構図で説明することはできない。現代人の一人としてはっきり言う。部落は百害あって一利なし。
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三重などを舞台とした作品です。
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うーん。なんというか、被差別部落の認識はつねにその時代の状況に
左右されてふらふらと右に行ったり左に行ったり、次々となりかわり
いく勢い、という印象を受けてしまった。
抽象的な表現で申し訳ないが、構造的じゃないというか、深みがない
というか・・・うまくいえないが。
しかしまあ、認識を追う手法というのはそういうもんなのかもしれない。
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