- Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251033871
感想・レビュー・書評
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ぼんやりしたイメージしかなかった砂漠の世界が、驚きとともにリアルに立ち上がってくる本。
特に驚いた点
・オアシスには人の住むところと、旅人のための井戸だけがある無人のところがあり、井戸が枯れていて全滅するキャラバンもある
・キャラバンは日の出とともに出発し、日によっては夜中の一時までぶっ通しで歩き続けている。オアシスによるのは3〜4日に1回
・グランド・キャニオンなどは砂漠が水によって削られて作られた景観
・砂漠の大半は岩石砂漠。岩が崩れて礫→砂になっていく
・砂漠にも雨季がある。一年分の雨が一気に降ることも
・砂漠にもたくさんの生き物がいる。
植物は、根を深くしたり水を蓄えられる仕組みを作ったりして砂漠に適応している。一方昆虫や動物は移動できるので、植物ほど砂漠に特化しておらず、涼しい夜に活動するものが多い
・砂丘は風によって移動している
これらが豊富な写真と子ども向けのわかりやすい解説で語られている、大人でも楽しめて勉強になる本。
ちなみに、砂漠という単語に「砂」という文字が入っているので、日本人には砂砂漠のイメージが強いよう。
調べると中国語では荒漠という単語があり、砂漠は砂砂漠を指すとのこと。
本来は砂砂漠を意味する砂漠は、日本で昭和初めごろから「desert」の意味で使われるようになったらしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
砂漠の気候、砂の成分、オアシスのことなど砂漠に関するあらゆることが紹介されています。知らなかったことがたくさん書いてあり、とても勉強になりました。
子供向けの本ですが、大人が読んでも十分満足のいくものです。