うさぎの庭 (スプラッシュ・ストーリーズ 9)

著者 :
  • あかね書房
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本棚登録 : 53
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251044099

感想・レビュー・書評

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  • 最初はうさぎに優しくない主人公の修の親にイラっときたけど、
    修が小野くんの本当の気持ちを理解できたり、おばあさんを大切に思う気持ちが芽生えたりして、その成長が親にも伝わったのが嬉しかったな。

  • 気弱だけど心優しい少年。急にいなくなった友達にお礼を言いたかったと後悔する少年と、友達が結びつけてくれたおばあさんとの、年の離れた友情が、暖かくホッとする。うまく伝えられない事ってあるよね。おばあさんも友達も、少年のことよくわかってくれてたんだよ。だから、少年も強くなれた。全てがハッピーエンドにはならないけれど、少年の成長が感じられるエンドとなった。

  • 友だちの好意を誤解してしまうことってあったなあと思った。いや、今でもあるかも。
    いじけ気味な主人公の気持ちわかります。

  • 両親の前でも思っていることが上手に言えない少年と、その友達の恩師であるおばあさんの友情。
    おばあさんと少年とのシーンは毎回すごくほっとする。また、二人を結びつけたが、急に少年の前から姿を消す友達の優しさに感動する。

  • 表紙が暗い色調で長男は怖い話を予想して食いつきがよくなかった。内容は全く怖くなく修くんの気持ちに引き込まれる。堂本母子の下品っぷり。

  • ところどころに入る無意識な悪意。しんどいです。
    決してハッピーエンドとはいえないラストが、主人公が前にすすみだす区切りになっているのも、胸が痛いです。

  • 気弱な少年が、級友を通して知り合った老婦人との交流を通して、級友の心を理解し、成長していく物語。抵抗する気力を持てない少年が、「だれかのために何かをすること」の喜びを知って、強くなっていく。爽やかで王道を行く成長物語。

  • いいお話でした。
    修君は、押しの強い両親に、萎縮するばかりで、それにさらに、いらだつ両親。
    そこに、修君をリラックスさせることのできる、
    おばあさんが加わることで、少し、修君は変わる事が出来ました。
    そのままでいいと言ってやれればいいですが、
    それでは、世間の荒波に立ち向かって行けないのが、つらい所です。

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著者プロフィール

作家。『そして、カエルはとぶ!』(国土社)で第33回赤い鳥文学賞、第49回青少年読書感想文全国コンクール課題図書、「ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて』(あかね書房)で第55回産経児童出版文化賞大賞、『まぼろしの忍者』(小峰書店)で第27回日本児童文芸家協会賞受賞。その他の作品に『ぼくは忍者のあやし丸』『秘密のゴンズイクラブ』(共に国土社)など。

「2020年 『ひかりの森のフクロウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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