和算の道をひらけ!: 江戸の数学ブームをおこした吉田光由 (読書の時間 14)

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  • あかね書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251044846

作品紹介・あらすじ

江戸時代はじめ、角倉素庵たちの河川工事を見ていた少年吉田光由は、「たった5か月の工事で、船が来るなんて」と憧れを抱く。公共事業のためには算法を極めることが必要だと説かれた光由は、熱い気持ちを胸に学問に取り組み、やがて今も農業用水路として残る菖蒲谷隧道と、関孝和を生む江戸の数学ブームのきっかけとなった算法入門書『塵劫記』という大きな社会貢献を残した。激動の時代のなか志高く生きた歴史物語。

感想・レビュー・書評

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  • 京都大堰川の工事を見守る少年・七兵衛はやがて北嵯峨野の農民のために菖蒲谷隧道を掘る
    それは、治水工事に携わる夢と数学があわさったものだった。

    豊臣から徳川へと政権が移る前後の物語

    少年はやがて江戸時代の数学ブームを巻き起こす『塵劫記』を記した
    『塵劫記』は数学書だが、現代でいう数学パズル書のように愛されていたのかな?

    ・師匠は角倉了以と素案親子
    ・奥さんはキリシタン
    ・そろばん塾時代の友だちは、生涯の友になったモノと反目しあう間柄になったもの
    ・当時の土木工事は命懸け
    ・塵劫記から和算が生まれた
     ねずみ算など
     遺題継承…無許可本と判別するために
    ・かつて数学がとても好きな国民だった

    〇大河ドラマとも絡められるかな?
    〇和算関連の人の本は面白い

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著者プロフィール

鳴海 風(ナルミ フウ):1953年、新潟県生まれ。東北大学大学院、愛知工業大学大学院、名古屋商科大学大学院それぞれで工学修士、博士(経営情報科学)、MBAを取得。1992年『円周率を計算した男』で第十六
回歴史文学賞。2006年日本数学会出版賞。『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)が第六十三回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書。主な著書に『算聖伝 関孝和の生涯』(新人物往来社)、『江戸の天才数学者』(新潮社)、『美しき魔方陣』(小学館)、『ひらけ蘭学のとびら』(岩崎書店)などがある。

「2022年 『遊歴算家・山口和「奥の細道」をゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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