草原: ぼくと子っこ牛の大地 (あかね創作文学シリーズ)

著者 : 加藤多一

• あかね書房 (1985年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[虎目 梨那さんの感想 · 2022年3月14日]

ざらざらとした臨場感が伝わってくる作品。牛を育てることで沸いてくる苦しみや貧しさをありのまま描いていて、時に痛々しい。読み終わったあと、何とも言えないしこりが胸に残る。

[か＠ＦＰの会さんの感想 · 2006年2月11日]

児童文学の最高峰である日本児童文学者協会賞を受賞した作品。子どもながらに見えてきてしまう大人の世界を子どもの視点で受け止めた見事な短編集。とりわけ「ヘレン」という短編は牧場を出される老牛を見送る悲哀を描いた作品。家族の気持ちが細やかに伝わってくる。

既に絶版なのでマーケットプレイスをご利用下さい。