- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253035057
感想・レビュー・書評
-
ハリケーンのようなギャグの嵐の中に主人公・そうじを巡る色恋のようなものが見え隠れし出すようになっていく巻。
強烈な新キャラ〈中嶋〉が登場。脈絡無くかなり唐突に現れた感じだが、そうじを愛しすぎるが余りにあの手この手で迫って来る恐ろしい娘。普通に可愛い子だと思うのだが、そうじは頑なに受け入れない。
2巻から登場している短大生三人娘の中では明らかにルミ子が優遇されている感じ。「たまりませんわ!」とか「コロコロリン」とか変な口癖が多い天然ぶりっ子っぽいキャラでトシを慕う後輩ポジション筆頭に収まる。三人娘・中野そう子も「〜ですとか」という語尾を使う高身長・美人・クールという設定のキャラだったのだが、どんどん影が薄く出番も少なくなっていく。今も昔も、何だかんだで分かり易い’カワイイキャラ’が一般的に受け入れられるという事なのだろう。
3巻で最も混沌とした怪作回といえば〈戦いのドラム‼︎〉だろう。トシの幼年時代からの武道のライバルである〈ススキ小次郎〉が登場。トシは〈李 奇摩可(り・きまか)〉というえらい先生の元で「カマキリ拳法」を、小次郎は〈ネズミ小僧次郎吉左衛門〉というこれまたえらい先生の元で「ネズミ流空手」を学び、互いに研鑽を重ねていたが20年前(トシが5歳の時)の他流試合を境に小次郎は消息を絶ち、その男がリベンジに燃えてトシに試合を申し込む話。はっきり言ってグダグダ進行だしオチも酷いものだが、小次郎は『こち亀』の星逃田みたいにたま〜に登場してもらいたくなる感じの切り札的名脇役な気もしなくもない。私はこういう話好きよ。
もう一人、〈独立攻撃隊西へ‼︎〉に登場した〈前田馬之助〉というキャラも凄い。なんと言っても、あのきんどーちゃんとトシが一方的にツッコミへ回らざるを得ない程のペースクラッシャー。そう言った意味では凄いのだが、残念ながら馬之助関連のギャグはややスベり倒してしまった感があるのと、単純に汚いおっさんの見た目のキャラクターが、どことなくスタイリッシュさを漂わせる『マカロニほうれん荘』の空気に馴染まなかったからであろう。
あと、きんどーちゃんの等身がみるみる内に縮んでいく。初めの時の三分の二くらいの大きさになってしまった…。
51刷
2023.9.17詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カバー絵はクイーンの「世界に捧ぐ」のパロディだ。
そして前田馬之助、初登場(きんどーちゃんにティッシュ取られて手鼻になってしまう男)。本格的な登場は本書の最終話。
本巻の【トシちゃん25歳】
自分のことはたなにあげる男
体の構造を疑われる男
バカな男
一人がさびしい男
本巻の【きんどーちゃん】
枯葉の乙女
「乙女の湖」
悲しみの乙女
「ナショナル乙女の死!」
おフロの乙女
「乙女の最期」
不死身の乙女
「乙女のなげき」
「乙女のいじらしさ」
「オールド乙女の涙」 -
久しぶりに声を出して笑ってしまった。ほうれん荘の中で一番好きかも。特に「暁に種をまいた!!」のマンドラゴラもどきのきんどーさんやトシちゃんに爆笑。忍者部隊月光や宇宙戦艦ヤマトの衣装(?)も描かれて懐かしい。そうじに恋するちょい悪な中嶋さんや、最後の「独立攻撃隊西へ!!」で前田馬之助も登場!
-
初版 小シミ
10版 ☆☆☆☆ -
1-9.