ぱらいそ(書籍扱いコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 197
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253101592

感想・レビュー・書評

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  • cocoon でもそうだったが、長崎での原爆でこのタッチで残酷シーンを描くのはあんまりだけど、これ反戦漫画何だよねー。

  • 原爆を彷彿とさせる。時代は現代といっても通る、戦争や抑圧は時代を問わないということだろう 絵柄が女の子たちの透明さを際立たせる。
    赦す宗教と奪う戦争。死にゆく者と生きゆく者。生きるための守るための嘘。

  • 白と黒のコントラストの凄まじさ。

    たぶんずっと戦時下の長崎という舞台で描くこともできたはずなのに、原爆投下を境に、あえて「現在と地続き」として描く。
    リアリティラインを少しずらすというよりは「浮かせる」。
    ここがこの作者の批評性の高さでもあり弱点でもあり、つまりは作家性。
    数年おいて読み直して、きっとはじめて落ち着いて評価できるようになるのだろう。

  • ◆戦争中の物語なのに、外の世界の音は聞こえず、脳貧血の発作中の音のない世界の耳鳴り、鼓動しか聴こえないときのよう。胸の内の声だけが響く。◆「良いことも悪いこともぜんぶわたしの中にある」。そして〈戦争〉は、わたしの抱える弱さを「黒」く塗りつぶし決定づけていく。◆奪われた少年少女の右手を思うと心が押しつぶされる。わたしの右手がいつまでもわたし自身の右手でありますように。子どもたちの右手がいつまでも子どもたち自身の右手でありますように。

  • 重たかった…。
    今日マチ子さんが、精魂つぎ込んで描いているのが本当に伝わってきた。

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著者プロフィール

東京都出身。東京藝術大学、セツ・モードセミナー卒。自身のブログで、ほぼ毎日更新している1ページのショートマンガ『センネン画報』が単行本化され注目を集める。2005年に第1回「ほぼ日マンガ大賞」入選。2006年と2007年に『センネン画報』が文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に2年連続で選出。2010年に『cocoon 』、2013年に『アノネ、』がそれぞれ、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。2014年に『みつあみの神様』で手塚治虫文化賞新生賞、2015年に『いちご戦争』で 日本漫画家協会賞大賞(カーツーン部門)を受賞。その他の作品に『みかこさん』『かことみらい』『U』『5つ数えれば君の夢』など多数。

「2023年 『From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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