- Amazon.co.jp ・マンガ (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253104777
作品紹介・あらすじ
前作「COCOON」で衝撃を与えた今日マチ子が挑む、
世紀の戦争フィクション第2弾。
より残酷に、より想像力豊かに、より自分勝手に・・・。
少女たちが戦争を生き死ぬ様を描きます。
感想・レビュー・書評
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<anone, : the first volume>
装丁/川名潤(Pri Graphics inc.)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"「このときに備えて隠れ家を用意しておいた
今晩のうちに引っ越そう
花子もすぐに荷物をまとめなさい」"[p.33] -
太郎と花子の白い部屋のくだりの意味がよく分からない。ファンタジー化し、日本人におきかえているが現実におきた史実。ユダヤ人だというだけでバッチを付け、差別しゴミのように殺させた。ヒットラーは、どうしてこんなことを。人がどこまで残酷になれるかを思い出させる話。
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なぜこの本を読もうと思ったのか。きっかけは何かで紹介されていたからで、内容も全く知らずによんだら。
あのね、とは、アンネだったんだ。
アンネの日記を元に、花子という日本人に置き換えて書かれているが、中学生の頃に読んだアンネの日記を思い出して、辛くなる。
少年は多分ヒトラーなんだろう。白い部屋は角砂糖なのか。 -
アンネフランクとヒトラーをモチーフにしたフィクション。
これを読む直前にアンネの伝記を読んでいたので、フィクションだけど、アンネはそのままで、わたしの頭の中にいたアンネとぴったり重なりました。
少女の希望や憧れの強さ、脆さ、明るさ、残酷さ、それが当たり前のようにすべてがいっしょに存在する矛盾がさらさらと描かれていて、胸がきりきりしました。
収容所での生活は、もちろんアンネの日記には残っていないし、そこから生き残った人もわずかで語り継がれていくことは難しいですが、事実から想像し、思いを馳せることはしていかなければならない、と思いました。
今日マチ子さんの現実と想像の混ぜ具合がとてもすきです。 -
甘やかだけど暗い、重い。
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未来を信じることで現実の恐怖から目をそむける少女と
思うままにならない人生に憤る少年が
夢の中の小部屋で共依存的な関係を結ぶ話
少女の境遇はアンネ・フランクのようであり
少年のそれはアドルフ・ヒトラーに似ている
若く美しく、未来への可能性にあふれ
そして何より無知ゆえに、ふたりは傲慢だった
そんな彼らが恐れているのは、現実に存在するいかなる脅威よりも
みずからの凡庸さを認めることにほかならなかった -
何かを感じ取れそうな気もしたけどやっぱり良く分からなかった。
話がどうとかよりもこの作品のテーマとか、意図ってなんなんだろうと考えると想像がつかなかった。要は好みじゃないって言う事なのかな。
あとがきが一番ぐっときた。 -
あのね、今は楽しくて、でもね、これから死んでいくの。だからね、
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花子(アンネ)と太郎(ヒトラー)の恋、ということで、どういう絡ませ方をしているのか全く予想がつかなかったが、なるほど納得。
少女の究極主観から見た世界と、現実の世界のミスマッチからくる魅力は、「cocoon」と共通のものを感じさせてくれる。
以前に観た「パンズ・ラビリンス」を思い出した。