またね!

著者 : 石塚夢見

• 秋田書店 (2012年10月16日発売)

感想・レビュー・書評

[雨こんこさんの感想 · 2022年10月25日]

猫と人の別れをテーマにした一話完結型のオムニバス形式。猫飼いさんなら共に暮らしている猫と重ねてしまい辛くなるかも知れない。
新しい主人を喜ばせたくてふみふみするココが健気でかわいい。過去に虐待を受けていたサクラへの新しい飼い主の無条件の愛情にもほっこりした。
痴呆の主人に忘れられていくセイラのお話が切ないけど一番好きかな。
時々、動物番組でよくある人間が動物の行動に合わせてアテレコをしている時に感じる寒さと似た感覚を覚えた。
動物に人語を喋らせる作品、そんなに苦手じゃないはずなのだが本書は少し合わなかった。

[ちゅんさんの感想 · 2014年3月10日]

21話の短編が収められている。
ほとんどが最期を迎える猫と、見送る側の人間との話。