小説 ゆうえんち -バキ外伝- 2 (2) (小説少年チャンピオン・ノベルズ)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 44
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253107624

作品紹介・あらすじ

格闘小説の巨匠、夢枕獏が描く小説版『バキ』外伝。
バキワールドにリンクする最凶死刑囚を捕まえた少年の物語!!
柳龍光、愚地克巳などの『バキ』キャラクターだけでなく、『餓狼伝』の久我重明、磯村露風なども登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 原案・板垣恵介、小説・夢枕獏、挿絵・藤田勇利亜『小説 ゆうえんち バキ外伝 2』秋田書店。

    第2巻。夢枕獏が様々な制約を物ともせず描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界。非常に面白い。何しろ、本家『バキ道』が度々休載する中、夢枕獏が本気モードで長期連載を継続しているのだ。面白くない訳がない。

    主人公の葛城無門について語る実の弟の愚地克巳。と、いきなり蛟黄金丸なる新たな猛者が現れたかと思えば、我らが久我重明の登場。

    久我重明の仲介により、葛城無門は『ゆうえんち』の主催者・蘭陵王と出会う。蛟黄金丸の父親である久我重明と五分に渡り合ったと言われる蘭陵王とは一体何者なのか……

    蘭陵王により『ゆうえんち』への入園を許された葛城無門は柳龍光を倒し、松本太山の仇を取ることが出来るのか……

    単行本も連載当時と同じ二段組みで連載と同じイラストも掲載。板垣恵介の範馬刃牙シリーズも『餓狼伝』も全て読み、夢枕獏の格闘技小説を全て詠んでいる者にとっては、夢のような作品である。

    本体価格800円
    ★★★★★

  • 格闘技描写は獏先生の定型的なものなのだけど、それでも面白いし臨場感があるのだからしょうがない。
    理屈抜きでめちゃくちゃ面白い。
    こういうバトルシーンが書けるようになりたいものですよ。

  • どこのレスラーも頑丈なんですよね

  • 1の方がややよかったかな?登場人物たちの個別の話だけでも盛り上がれるのですが、やはり葛城無門の戦い中での気持がガンガン伝わって来るのがたまらないですよね。

  • 黄金丸と黄海王のデモンストレーションが開幕前夜。そして、ついに開幕した「ゆうえんち」です。
    無門の最初の相手は、ゴブリン春日。その闘いの最中に、目的である柳龍光と遭遇します。

    まさか、ここで決着なのか⁉︎ゴブリンとの闘いは続行しているのに、乱戦になってしまうのか⁉︎と予想外の出来事にワクワクするも、そんなことは起こるはずもなく。
    顔見せでした。そらそうだ。ラスボスである柳龍光との闘いは、クライマックスでしょうよ。

    各章の頭で、「ゆうえんち」参加者を知る人がその人について語るとこから始まるのですが、これ絶対に長編になるよね、という感じしかしないです。強さのインフレとかいうことではなくて、序列がわからない。
    とりあえず、刃牙の登場人物はイカれっぷりが大人しかったのかと。夢枕獏世界の方が、どいつもこいつもイカれてます。みんな心の裡に獣が潜んでいて、好きあらば顔を出そうとしている。「ゆうえんち」参加者は、むしろ顔を出すため解放するために参加している。イカれてますよ。
    愚地独歩や渋川剛気が街のチンピラにちょっかい出す、みたいな場面がありましたが、あれで済ましていない輩が地下に好んで存在していて、彼らのためのお祭り「ゆうえんち」。比べると、後楽園の地下闘技場はちょうど良い塩梅なんだなぁ。

    ゴブリン春日を無寸雷神で撃退した無門。柳龍光を追い求める彼の長い夜は始まったばかり。ラスボスである柳龍光は敗北することが決定しているので、どんな闘いになるのだろうか。蘭陵王が見せた松本太山との闘いが、伏線か。

  • バキ外伝の2巻。

    待ってました。
    面白いのであっという間に読み終わってしまいます。

  • 小説としては珍しく速いペースで読める獏ワールド。御存じなくても楽しめるのは、ひとえに両氏の筆力とキャラの強固さによる。
    『ゆうえんち』に入園、格闘技とはただ闇雲に四肢を振るうのではない。口先で如何に威勢を削いで騙すか、見えない空中戦といえる。マンガでは表現しきれない、格闘小説だからできる。本格的に立ちはだかる柳龍光のラスボスらしさ。勝ったと思ったら勝ちで、勝ったと思われたら勝ち。殴り殴られ、勝ち負けは誰が決めるのかは、バキの闘争論の根底。たまに観戦する程度だけれど、プロレスは面白いですね。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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