ドカベン (21) (秋田文庫 6-21)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253170611

感想・レビュー・書評

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  • ゲームの結果は知っているけど
    これだけのイベントが起きていたんですね。
    満身創痍というか
    あちこち怪我して
    怪我がないのが名選手。
    こんな中で
    試合して勝っていたとはね。

  • 高校二年春の選抜大会。土佐丸戦つづき。
     何も語ることの出来ない、明訓四天王の過去話。
     特にそのトリを飾る殿馬の山田への思いが印象的である。そして、秘打ショパンの「別れ」が…。瀕死の犬神の頭上を大きな打球が見舞う。

  • おすすめ度:100点

    解説:西崎幸弘氏
    里中執念の出塁で、続くバッターボックスはここまでヒットなしの岩鬼。
    しかしそんな彼を見つめる姿がベンチ側スタンドにあった。それは母からも兄弟からも冷遇されてきた岩鬼少年を支えてくれた家政婦のおつる。かつての恩に報いるため、岩鬼は真剣勝負の場へと赴くのであった。
    気力の同点で延長戦へと勝負をつないだ明訓。しかし、突如太郎の手首を激痛が襲った。太郎の異変につけこむ犬神。8回に彼が与えた死球は、当たってじわじわと身体を蝕む死神ボールだったというのだが…。
    延長戦もはや12回、すでに里中の身体は限界を超えようとしていた。迎えたバッターは強打者・犬飼武蔵。
    勝負を焦る里中に土佐丸ベンチから野次が飛ぶ。「チビ中、チビ里」…小さな巨人は、かつて「チビ」とののしられてきた中学時代のことを思い出していた。
    里中、ついに打たれる! 太郎の握力も回復しない! 延長12回に武蔵のソロアーチによって破られた均衡は明訓に重くのしかかっていた。明訓の攻撃。犬飼がこの試合のキーだと読んだ太郎、里中、殿馬。
    傷だらけの明訓に残された最後のキーマンである殿馬がここで登場。静かな彼の過去に秘められたある執念とは!?
    音楽の勉強を中断してまで野球に打ち込む情熱とはいったい!? 太郎の握力が戻るまでの間、虎視眈々と武蔵の投球の隙を狙う殿馬。その思いに触れた太郎に握力が戻る!
    そしてカウントツースリーから振り上げたバットはなんと…。明訓対土佐丸の激闘、ここに完結!
    春夏の優勝旗が飾られた校長室。しかし校長らのねぎらいの言葉にも、土井垣は「挑むよりも守り抜くほうが大変」と残し、次なる夏の戦いへと赴いてゆく。新学期、野球部にも新入部員がやってきた。
    しかし、里中の故障に北の骨折、さらに殿馬を訪ねて海外から世界的ピアニストがやってきて…。
    春の大会中、岩鬼の父親が経営する建設会社は危機を迎えていた。しかし、岩鬼の2年後のプロ入りを条件に会社再建資金を貸すという話が持ち上がり…。男岩鬼、涙の選択はいったい?
    雲竜の東海高校、土門の横浜学院そして不知火の白新高校…夏の甲子園を前に神奈川予選は激戦の予感。
    しかし、ここに新勢力が現れた。それは、里中に因縁をつけてきた南海権左率いる県内屈指の不良校、吉良高校。野球に関してはまったくの素人集団、いったいどんなプレイを見せてゆくのだろうか。
    故障の里中にかわり、なんと新入生の渚がエース? 甲子園のヒーロー、太郎とのマンツーマンの投球練習に調子のよい渚は有頂天に。
    しかし、今の明訓が傷だらけの状態なのは誰の目にも明らか。太郎らの真意は渚に通じるのだろうか…。



  • 明訓主力メンバー4人の回想が始まったときは「強引に入れてきたな」と感じたが、4人それぞれのエピソードが深い部分まで入り込んだモノだったので読んでるうちにすんなりと入ってきた。
    中でも岩鬼はキャラクターに負けず劣らずの凄絶な人生を歩んでおり、今の彼性格はなるべくしてああなっていったのだと関心さえしてしまった。
    水島先生はある程度設定を固めていたのかな?
    それとも後付けなのか・・・?

  • 岩鬼とおまつのエピソードが泣ける土佐丸高校戦。岩鬼建設が倒産したりと、波乱万丈の岩鬼家の中で、一人異彩を放つ正美です。

    さらに、じっちゃんが語る山田の小学校時代のエピソード、里中ちゃんの東郷学園時代、殿馬の学秀院中等科時代の苦難も泣けます。それぞれのキャラが不遇の時代を乗り越えて成り立っている高校時代という、「ドカベン」の有り様を一層形に表した21巻でした。

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