デビルマンG (5) (チャンピオンREDコミックス)

著者 : 永井豪

• 秋田書店 (2014年2月20日発売)

感想・レビュー・書評

[消息子さんの感想 · 2016年2月10日]

　原作をどこかでなぞりながら、転倒に次ぐ転倒。地球が争いの渦に飲み込まれ、デビルマン軍団によるデーモン狩りが始まる。
　幾多の印象的場面が違う文脈で登場し、われわれがデビルマンだと思っていたもの、つまり不動明＝アモンはデーモンに過ぎないので、滅ぼされる対象でしかない。5巻の冒頭で敗北を喫するアモンは主人公の座を追われて話が進行する。
　どんでん返しに次ぐどんでん返しで意外な結末に到達する。最初から予告されていたことだが、ある意味壮大、ある意味しょぼい結末。だが、原作との戯れ方がやはり楽しい。

[nankadoさんの感想 · 2014年3月19日]

上手い作品だが、原作の換骨奪胎のようなシーンが連続しているのがフラッシュバックのようなみょうな読後感を残す。

[どぶろくさんの感想 · 2014年3月5日]

　元ネタ探しも楽しく、名シーンパロディも楽しく、お話も楽しく、節々からみられる作者のこだわりも楽しかった作品。色々な「デビルマン」ものでたまった不満が、一気に解消されました。

著者プロフィール

『デビルマン』のほか『マジンガーＺ』『ハレンチ学園』『凄ノ王』『キューティハニー』『激マン』などギャグからＳＦにまで至る、多彩かつ膨大な作品によって、後続のクリエイターに多大な影響を及ぼし、今なお現役で描き続ける巨匠。多くの作品が映像化されているが、海外でも放送された『マジンガー』シリーズ等々により、外国人のファンも多い。

「2016年 『サイボーグ009　VS　デビルマン　－BREAKDOWN－』 で使われていた紹介文から引用しています。」