科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌(1) (チャンピオンREDコミックス)
- 秋田書店 (2017年11月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253238168
感想・レビュー・書評
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昨今、ストーリーは二の次で
とりあえず人外娘が出てくる漫画を出せば何とかなるだろう。
という精神の元に描かれたような人外娘漫画が乱立する中で
最も人外娘愛溢れる作品はこれではないでしょうか。
クリーチャー娘を愛する青年が
いきなり日本語が通じる異世界に訳も分からず転生するご都合主義は
むしろ様式美である。と受け流しましょう。
重要なのは、跳梁跋扈する無数の人外娘作品の大半が
能力バトルや一方的なハーレムを形成するといった、単純な展開ばかりなのに対し
この作品は、アラクネやハーピー等
人外娘と遭遇する度に、解剖学や生物学等を用いて
極めて真面目に科学的考察を行うその様が、バカバカしくてたまらない。
アラクネの骨格の考察、マーメイドの潜水機能の調査等を
至極真面目に行う様は、他作品ではまず見られないでしょう。
更に、異世界らしいメインストーリーも存在するので
ファンタジー冒険活劇としても十分に読めます。
古典と現代的手法が上手く混じりあい、上手に独自性を加えた名作だと思います。
変態的な名作です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり無理があるかもしれないが、なにかがどうにかなれば、ありえなくはない生物たちが出てくる。
魔法の力でとかではないところが、面白い -
アーさん格好良くて可愛い。クロスボウを複数の人持つアラクネがまず格好良い。クリ娘たちの生体には「なるほどね(分かっていない)」程度だが、アラクネやトレントの中身が面白かった。
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ふかふかダンジョン攻略記が面白かったので、同作者の本作に触れてみました。
凄く趣味的な、そしてなんとかしてクリーチャーを説明してやるぜ! という気概に満ちた良作でした。
現状では「どこに向かっているのか?」という物語のデスティネーションはぼんやりしているため、どのようなドラマが生まれるのかはわかりません。
ふかふかダンジョン攻略記を見る限り、昨今流行りの「溜めなし常時全力疾走」系の物語構成でなく、じっくり進めていく感じの作風なのかな。
どっしり構えて少しずつ読み進めていければいいのかなと思います。