- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784254114638
作品紹介・あらすじ
一般に、足し算や、掛け算などの演算を備えた体系を代数系といい、なかでも、群や環とよばれるものが重要である。特に、環の研究が大切であって、通常、数学で代数的手法と言われているものは大抵この形態をとる。それぞれの分野に従って、いろいろな環があり、それぞれ独自の方法が編み出されている。この本は、そのような研究方法の切れ端でも紹介してみようか、というつもりで書いたものである。対象とする読者は、数学に興味をもつ高校生や初年級の大学生、あるいは、代数学を勉強したいが、本格的な教科書を開いても講義を聴いても、いま一つポイントがつかめずに今困っている方々である。
感想・レビュー・書評
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ひょうきんな文章ながらも,加群をもとに代数学を見直すには必須の本。線形代数や表現論,微分方程式との関連もわかるようになる。
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表現論〔シューアの補題、ヤング盤〕やD加群にも触れていた。ところどころ話が面白く感じられた。
加群がモジュールという意味で使われていたのは知らず、ためになった。 -
0円購入2011-04-26
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軽い語り口で読みやすい本だとは思うが、通勤電車で斜め読みできるほど軽い本ではなさそう(私のレベルでは)。表現論やD加群を易しく解説。D加群、なんとなくイメージは沸きましたが、難しいですね。
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代数の入門書。数理学科の学部2、3年生向けです。
理数理 ホツタ||10||2-4||10954 11541327 -
R加群とか自由加群とか群環とか、その辺の話題。ジャンルとしては代数の本だけど、典型的な代数の教科書っぽい構成ではなく、表現論を交えながら線形代数を抽象化する過程を示そうとしているように見える。この分野ではけっこう評判のいい本。どうでもいいけど、群環は、私の学部時代のトラウマの1つ…。
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必死になって読む本ではなさそうなので、寝床の中でさっと読みました。
代数の面白さを感じさせてくれる好著だと思います。