文化心理学 (朝倉心理学講座11)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784254526714

作品紹介・あらすじ

文化と,行為や認知の形成(発達)との関係についての心理学的アプローチの考察。〔内容〕起源と潮流/〈I文化心理学の理論と実践〉ヴィゴツキー理論,状況論的アプローチ他/〈II隣接領域からの示唆〉認知科学,エスノメソドロジー他

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  • 監修:海保博之
    編者:田島信元
    執筆者:田島信元,高木光太郎,佐藤公治,石黒広昭,茂呂雄二,上野直樹,野々山正章,真行寺由郎,岩田純一,板倉昭二,杉万俊夫,有元典文,西阪仰,細川英雄.(執筆順)

    【版元の書誌情報】
    版型 A5/232ページ
    発行 2008年02月20日
    ISBN 978-4-254-52671-4 C3311
    定価 3,888円(本体3,600円+税)

     文化と,行為や認知の形成(発達)との関係についての心理学的アプローチの考察。
    http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-52671-4/


    【目次】
    まえがき(2008年1月 田島信元) [ii-iv]
    執筆者一覧 [v]
    目次 [vii-x]

    0. 文化心理学の起源と潮流[田島信元] 001
     0.1 文化心理学とは何か 001
     0.2 文化心理学の理論的基盤 005
     0.3 文化心理学の今後のあり方をめぐって 010
     0.4 実践現場を科学する:二つの心理学の統合に向けて 014

    第1部 文化を解明する:文化心理学の理論と実践 

    1. ヴィゴツキー理論の可能性と実践の文化人類学[高木光太郎] 018
     1.1 ヴィゴツキー理論の「強度」 018
     1.2 ヴィゴツキー理論の概要 019
     1.3 文化人類学との接点 025
     1.4 土壌としてのマルクス 028
     1.5 「自民族中心主義」の問題 031
     1.6 おわりに:「自由な行為」の可能性をめぐって 033

    2. ヴィゴツキー発達理論と社会文化的アプローチ ――ワーチの研究[佐藤公治] 037
     2.1 社会文化的アプローチと道具に媒介された行為 037
     2.2 行為論と道具に媒介された行為 038
     2.3 道具箱のアナロジーと道具の文化誌 040
     2.4 人間精神の社会発生的起源と相互作用,対話 043
     2.5 文化のなかでのアプロプリエーション 046
     2.6 分析のユニットと意識論:多様性と矛盾がもつ可能性 050

    3. 文化に対する社会歴史的発達論の視角と課題[石黒広昭] 054
     3.1 社会的組織化秩序としての文化 054
     3.2 社会的に組織された実践 056
     3.3 社会的実践の探究としての人間の発達研究 062
     3.4 社会歴史的アプローチからみた文化心理学の課題 067

    4. 活動の心理学――歴史と未来[茂呂雄二] 072
     4.1 活動の概念 072
     4.2 活動理論の成立 078
     4.3 活動研究の現在および今後 083

    5. ドキュメントのデザイン――状況論的アプローチ[上野直樹・野々山正章・真行寺由郎] 094
     5.1 ドキュメントが埋め込まれているネットワーク 094
     5.2 インスクリプションが埋め込まれている実践 097
     5.3 関係の表現としてのドキュメント 099
     5.4 可視化とネットワークのデザイン  101
     5.5 相互のアクセスのためのウェブのデザイン  107
     5.6 結論 111

    6. 文化的認知論――ブルーナー派のアプローチ[岩田純一] 114
     6.1 主体的な働きとしての「認知」へ 114
     6.2 言語習得と文化 118
     6.3 新たなニュールック心理学へ  120
     6.4 語りと文化と自己 123
     6.5 比較文化から文化心理学へ 126
     6.6 「生」の意味を求めて 127

    7. 生物学的側面と文化的側面の統合――トマセロらのアプローチ[板倉昭二] 131
     7.1 ヒトの文化とヒト以外の文化 131
     7.2 認知発達の生物学的側面 133
     7.3 認知発達の文化的側面 138
     7.4 トマセロの論考 140
     7.5 ヒト以外の霊長類における心の進化 145

    8. 社会心理学的アプローチ[杉万俊夫] 148
     8.1 文化心理学と比較文化心理学 148
     8.2 相互依存的自己-独立的自己 150
     8.3 「集団主義-個人主義」概念の歴史的文脈 155
     8.4 「集団主義-個人主義」概念の理論的定位と近未来 159


    第2部 隣接領域からの示唆

    9. 認知科学と文化心理学――なぜ認知をサイコロジカル(個人内)ではなくソーシャル(個人間)とみるのか[有元典文] 165
     9.1 犬の犬らしさ 165
     9.2 本質のありか:中央から関係へ 166
     9.3 社会文化との不可分性:Natural is cultural 169
     9.4 人間の本性:Psychological is cultural 171
     9.5 状況的認知:皮膚の内側から,外側との協同へ 175
     9.6 心理学における「観測問題」:デザインされる現実 179

    10. 心の社会論理――エスノメソドロジー的相互行為分析[西阪 仰] 186
     10.1 心の社会論理 186
     10.2 相互行為分析の完結性 188
     10.3 心の相互行為分析 194
     10.4 心の現場 198

    11. 日本語教育における「文化」解釈の現状と展望[細川英雄] 201
     11.1 「文化」という共通認識 201
     11.2 日本語教育におけるコミュニケーション能力育成への流れ 202
     11.3 実体としての「文化」観:戦後から1980年代まで 203
     11.4 認識としての「文化」観:1990年代からの議論 204
     11.5 「文化」は実体か認識か:「個の文化」への視点 207
     11.6 思考と表現のプロセスの実現へ:教育実践活動としての「文化リテラシー」 209
     11.7 「言語学習環境論」としての言語活動空間の設計へ 211

    事項索引 [215-218]
    人名索引 [219] 

  • 『New Liberal Arts Selection 心理学』(有斐閣)第24章「カウンセリング・心理療法と文化」参考文献

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著者プロフィール

青山学院大学教授

「2013年 『法と心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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