ソーシャルデザイン (アイデアインク)

制作 : グリーンズ 
  • 朝日出版社
3.94
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本棚登録 : 1659
感想 : 214
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255006222

感想・レビュー・書評

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  • 港南Lib

  • 社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を生み出す仕組みを作る「ソーシャルデザイン」について、様々な事例をもとに紹介されています。大きく「社会をつくる」と言っても、筆者が伝えたいのは日々の些細な疑問と向き合うことの大切さです。そうした疑問と、既存のアイデアを組み合わせることにより、オリジナルのアイデアが生まれて、その積み重ねが「社会をつくる」ことに繋がっていくと教えてくれています。

  • 一枚のちらし
    着まわし ユニフォームプロジェクト
    が、面白かったかな。

    • だいさん
      https://www.evernote.com/shard/s37/nl/4075866/69fcbb33-d625-4c21-9aa5-...
      https://www.evernote.com/shard/s37/nl/4075866/69fcbb33-d625-4c21-9aa5-e0378bb126d9
      2014/04/18
  • パーソナリティこそ最高の戦略(p53)

  • 内容は社会課題解決に向けた、アイデア集のようなもの。粒感は様々。課題から解決がアイデアベースの感が強く、そこのロジックジャンプ部分の説明や考え方があればなお良いと思った。事例集に近いですね。

  • このアイデアインクの別の本(『本の逆襲』)を2ヵ月ほど前に買って読み、ほかのも読んでみようと図書館で借りてみた。

    編者の「グリーンズ」は、"暮らしと世界を変えるグッドアイデアを紹介しているウェブマガジン"だそうで、この本では「ソーシャルデザイン」をキーワードに、もっと素敵な未来をつくるためのヒントを共有したい、とある。

    未来はもっと素敵だと思いますか?
    自分の手で、未来をもっと素敵にできると思いますか?

    この2つの問いが巻頭に置かれている。

    ソーシャルデザインの定義もいろいろあるらしいが、グリーンズが考えるそれは「社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくること」(p.12)だという。そして、こうも書く。

    ▼「ソーシャルデザイン」の最終目標は、行き詰まってしまった「古いあたりまえ」を塗り替えて、「新しいあたりまえ」として私たちの暮らしに定着させることにあります。それはプロフェッショナルなデザイナーだけに任せるのではなく、私たち自身が担うべき大切な仕事なのです。(p.15)

    アイデア集というだけあって、いろんな人、アイデア、実践が紹介されている。小見出しごと、短いパートの末尾には、その部分を書いたらしいライターさんの名前がカッコで入っている。話はどれもなかなかおもしろい。ただ、この小見出しごとの仕切りが少々分かりにくく、さっきの話が続いてる…と思って読んでいたら、別の話になっていたりした。(うらがえせば、どこからでも、気になったところから読んでOKなつくりになっている。)

    おもしろいアイデアはいろいろあったが、なかでも私の印象に残ったのは、「マイカップ持参でポイントをシェアする「カルマ・カップ」」の話。これが、人の行動の"リデザイン"になっている。

    カルマ・カップのコンセプトは、"A shared problem.A shared reward." つまり、問題を分かち合い、報酬も分かち合おう、というもの。

    ▼具体的には、コーヒーショップの店頭に黒板を置き、マイカップを使った人がいたらチェック。その数が10人、20人となったら、「キリ番」の人は飲物が無料になるというものです。ただそれだけ。(pp.91-92)

    マイカップを使ってポイントが貯まったら飲物が無料になるというアイデアは今までにもあったが、カルマ・カップが違うのは、「ポイントというインセンティブが個人に対するものではなく、マイカップを使う人たちみんなに積み重なっていく」という点。

    誰の飲物が無料になるかは、タイミング。もしかすると、初めてその店に来てマイカップで飲物を買った人が無料になるかもしれない。それでいいというのが、このアイデアのポイント。

    ▼それはつまり、このシステムに参加する動機が「自分が得するから」ではなく「問題を解決するため」であることを意味します。…「これは「シェア」という考え方のいいサンプルです。紙コップを減らすという問題に対して一人でマイカップを使うことで対処し、ポイントをためてその報酬を得るのではなく、みんなでマイカップを使うことで問題をシェアし、報酬もみんなで分けようというのです。
     このように「全体」を考えることにつながるというのは、このアイデアが「ソーシャル」の要素も持っていることを意味します。(pp.93-94)

    greenz.jp(http://greenz.jp/)は、スタートから5年で「月間12万人の読者に支えてもらえるメディア」になっているそうだ。『We』の発行部数や実売数と比べると、だいぶ桁がちがう。どういう具合に「12万」に育ってきたのか、そこが知りたいと思った。

    ・素敵な未来をつくろうとしている、あらゆる世代の人たちを応援する
    ・型にはまらない画期的なアイデアを実行している人がたくさんいる
    ・既存のマスメディアは、こうしたパイオニアのことをあまり取り上げていなかった

    というような部分は、『We』とそう遠くない気もするのだが、greenz.jpにあって、『We』にないものがあるとしたら、なんだろう?と思う。ウェブマガジンと、紙の雑誌という違いだけではないような気がする。

    (2/10了)

  • デザインがすてきな本で(グルーヴィジョンズがデザイン)、テーマも当時今っぽかったので買って読んだ。

    「このアイデアいいでしょ」「僕たちいいことしてるでしょ」のオンパレード、自画自賛。こんな自意識過剰な慈善事業まがいをソーシャルグッドと言うのか、と勘違いしてしまう。
    自分たちがいいと信じたことを疑わず、他人に自分たちの価値観を押し付けるアメリカ的な感じ、盲信的な感じが実に危うい。

    未来とか世界とか言ってる割にやってることが小さく、しょせん予算が少ない広告コミュニケーションと変わりがない。というか、実質的には広告コミュニケーションと変わりがないのだけれどそう見せないことで自分たちを特別な存在に見せようと躍起になっている感すらある。
    持続可能性についてほとんど言及がないのも気になる。コミュニティデザインと本質的に違うのは、第三者が「ソーシャル」に働きかけているだけなので、その取り組みが継続するかどうか怪しい。この意味でも、ソーシャルデザインなるものは広告コミュニケーションに内包されるものにすぎない。

    「アイデア」とか「デザイン」とか最近のバズワードをふんだんに織り交ぜた大げさな書きっぷり。「社会にとっていいこと」という絶対善を錦の御旗に、自分たちを大きく見せようとする行動は、ゆとり世代の特徴なのだろうか。

  • 座右の問い
    本当にこれやりたいの?
    好きだった自分ってどんな自分?
    それは本当に地域の人のためになることか?

    自分ごととして取り組む
    これからのー 未来を考えるモード
    思いつきをカタチに
    あたらしいあたりまえに

  • **

  • 大好きなサイト「グリーンズ(greenz.jp)」の本。

    暮らしと世界を変える、とっても素敵なグッドアイデアとその取り組みが紹介された、読んででワクワクする一冊です。

    紹介記事 → http://salarymanplus.com/subwork/greenz-social-design.html

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著者プロフィール

ソーシャルデザインのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」(月間読者数15万人)を中心に、自ら主役となって、ほしい未来をつくるためのムーブメントづくりを行っている。サプライズがあり、思いやりや愛があり、社会的な課題を一気に解決するグッドアイデア満載のウェブマガジン「greenz.jp」、アイデアとアイデアをつなげるイベント「green drinks」、アイデアをカタチにする学校「green school」、未来のつくり方が分かるブックレーベル「green BOOKS」など、ソーシャルメディアから人と人との出会いの場づくりまで幅広く展開中。編著書に『ソーシャルデザイン 社会をつくるグッドアイデア集』(朝日出版社)。2013年春現在のコアメンバーは鈴木菜央、兼松佳宏、小野裕之の3人。

「2013年 『日本をソーシャルデザインする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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