西洋紀聞

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784256181089

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  • 第6代家宣と第7代家継のブレーンだった新井白石が屋久島に上陸したイタリア人宣教師シドッチを江戸の山屋敷(外国人を置き留める屋敷)で数回にわたって尋問した内容を数年後にまとめた「西洋紀聞」とそれに関連する公文書などをまとめた一冊。
    「西洋紀聞」は3部からなり、上巻は尋問のいきさつと取り調べの状況、中巻は世界の状況、下巻はキリスト教への白石の解釈と批判が述べられている。
    この著作自体は当時公開はされておらず、一部写本された飲みであったが、それが徐々に幕府内部でも広まっていったと思われ、それ以降の幕府の政策に影響を与えたようである。例えば第8代吉宗のキリスト教以外の洋書の解禁などはその表れのようである。
    後半の付録(実際はこちらの方がページ数が多い)は、シドッチが上陸した時の状況や長崎に送られ、さらに江戸に送られた時の経緯がそれぞれの関係者の報告書に記載されていて(内容は重複する場合が多い)、シドッチがどういう状態で上陸したのかなど非常に興味深い。

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著者プロフィール

江戸儒学者

「2015年 『蝦夷志 南島志』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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