腸詰工場の少女 (ヨウスケの奇妙な世界 15)

著者 : 高橋葉介

• 朝日ソノラマ (1999年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[深川夏眠さんの感想 · 2013年4月5日]

昔、同級生・上級生に「面白いから読め」と勧められながら、
そう言う皆が誰も貸してくれなかったので読みそびれていた「腸詰工場の少女」を、
先日ふと思い出して入手。
この本は1999年に「ヨウスケの奇妙な世界」というシリーズ名で
文庫化されたうちの１冊で、比較的初期の作品集。
メインは潜水艦乗っ取りに端を発する「Ｕボートレディ」。
で、肝心の「腸詰工場の少女」ですが、
あー、そう言えば未読なのにオチまで聞かされちゃってたなぁ、
と、最後のページを見て思い出しました（笑）
怪奇ファンタジー系の他の掌編（「骨笛」「魔女の右腕」「SCYLLA」）の
独特の柔らかい描線と、それが醸し出す白と黒のコントラストも眩く素晴らしい。

[深川夏眠さん · 2013/04/11]

花丸＆コメありがとうございますm(_ _)m
キチキチに詰め込まれたコマと異様なテンポの速さは、
なるほどギャグと言われればそうかと頷けますが……
那由子かわいそう(´Д⊂ヽうぇーん。
タイトルは知っていても未読の有名作品がたくさんあるので、
これからも少しずつ買い集めていきたいです。

[darkavengersさん · 2013/04/11]

高橋葉介作品は、個人的に「クレイジーピエロ」、「怪談」、「夢幻紳士怪奇編」がオススメです。
機会があれば読んでみてください。
因みに日本エディターズ版「クレイジーピエロ」にも「腸詰工場の少女」がオマケ収録されてるので買う時はご注意下さい。

[深川夏眠さん · 2013/04/12]

情報ありがとうございます。
「夢幻紳士幻想篇」は友人が貸してくれたので読みましたが、
文庫版を買おうかな～と思っています。
キャリアが長く作品数の多いマンガ家さんの場合、
収録作カブリって結構ありますよね。
日本エディターズ版「クレイジーピエロ」要注意……と(´・ω・`)φ))

[tukattyanさんの感想 · 2011年12月14日]

ドロドロとした空気において我々はいかに行動するべきなのだろうか。付随する感情を無視しながら手を動かすしかないのだろうか。そして身投げの可能性を加味しなければならないのだろうか。高橋氏のピュアでグロテスクな作品集。

著者プロフィール

1956年、長野県生まれ。77年「江帆波博士の診療室」でデビュー。『夢幻紳士』『学校怪談』、『もののけ草紙』などのシリーズで人気に。独自の「怪奇幻想マンガ」を描き続ける。

「2023年 『魔実子さんが許さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」