腹話術 新装版 (ソノラマコミック文庫)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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本棚登録 : 68
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257724254

感想・レビュー・書評

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  • 『夢幻紳士』の高橋葉介の初期短編集。特に表題作『腹話術』が素晴らしい。主人公の、父を亡くした腹話術師の少年は最初から最後まで〈地声では〉一言も喋らない。常に手近にあるものを通してしか喋らない。つまり〈腹話術〉。この腹話術という特技が「何かを表現したい・でも韜晦もしたい」という少年期特有の不安の象徴になっている。あちこち彷徨う少年の悲劇を描いた見事な短編で、或いは並みの作家なら、この一作で燃え尽きても仕方がないような出来栄え。しかしもちろん高橋葉介は燃え尽きることなく今に至る。高橋葉介のナイーブさが全開になった作品で、『夢幻紳士』ファンにもお勧めします。

  • 2008/4/1購入。

  • 全て短編集なのだけれど、最後の結末がすっきりしてて分かりやすくて、好き。

  • 初期短編。絵が全然違う。でもステキ。

  • 高橋葉介先生の短編集。
    仮面少年の秀逸さには、ただただ溜息が出るばかりです。

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著者プロフィール

1956年、長野県生まれ。77年「江帆波博士の診療室」でデビュー。『夢幻紳士』『学校怪談』、『もののけ草紙』などのシリーズで人気に。独自の「怪奇幻想マンガ」を描き続ける。

「2023年 『魔実子さんが許さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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