高校時代に読んでいた本を再読。
全身胃袋、勉強も運動もダメ。
ピーナツに鼻の孔を開けたような青井是馬、荒馬兄弟。
どんな機械でも発明する天才科学者(でも、機械は動きがおかしい)北川南天博士と長女で天才&美少女のひろみ。
彼らが織り成すドタバタコメディ。
今回は、石に宿る幽霊が起こすポルターガイスト現象。
ぶきっちょな博士が余計な手を出すことで、建てかけては壊れ、崩れてはまた建て直すといった歴史を繰り返してきた「北川邸」。
今回、シリーズ中、初めて完成し、その新築祝いが開催された。
、がしかし、そのパーティでフライパンが飛び、ドアが勝手に開閉し、、、
異常探知機(作って使ったらすぐ壊れた)で、床下におかしな石を発見。
安く仕上げるために、怪しげな中古品を使って建てたため、幽霊が宿った部材(土台石)を使っていたことが判明。
幽霊は言う。
お家騒動で専務に奪われたクリデン(栗田電子工業)を取り戻し、孫に取り戻してほしい。
幽霊の力を使えば、すぐに取り返せるのだが、残念ながら土台石から10メートルしか離れられない…。
ここから話がおかしくなっていく。
30キロ以上もの土台石を背負って、青井兄弟が右往左往。
石を担いで会社に乗り込んだのに、肝心の幽霊は寝ていて出てこない。追い返されてしまうが、何とか幽霊を起こし、専務の桃山を脅すことに成功。
このまま大円団と思いきや、桃山に雇われた(へっぽこ)探偵との攻防が。
その最中にひとみちゃんが誘拐されてしまう。
監禁場所を探るため、南天博士と一緒に、探偵の乗るヘリを追跡すると、ロケット実験船に到着。
南天博士のヘリが燃料切れで土台石ともども墜落し「船が沈んで遭難して風船に閉じ込められてタクシーで自宅に帰宅」(南天博士:談)することに。
そんな騒ぎの中、監禁場所から難なく自分で抜け出してきた、ひろみちゃんが合流。
全員揃い、改めて桃山を脅しに行くが、幽霊が調子に乗ってしまい躓いて開いていたジェラルミンのケースに閉じ込められてしまう。ケースごとダムに捨てられそうになるが、ダムに行く途中で検問に引っ掛かり、警官に言われケースを開かざるを得ず、その隙に幽霊は脱出。
今度は桃山側が、けん銃やナイフで襲ってくるが、何とか無事に乗り越え、幽霊の力も借りて、会社を取り戻すことに成功。
ほっとしたのも束の間、今度は柱に別の幽霊が宿っていることがわかり、幽霊に乞われ柱を取り外した途端、屋根が落ち、元通り?に家が壊れてほんとの大円団。
今回は、博士の変な発明品も少なく、青井兄弟は石を担いで右往左往するだけで、爆笑シーンは少なかった。
話は変わるが、この本は既に絶版。
アマゾンでは、中古で3000円もすることにびっくりした。