レスター・ブラウンエコ・エコノミー

  • 家の光協会
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784259546205

感想・レビュー・書評

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  • 今なら間に合う, 2004/11/14


    地球環境の破壊(温暖化、有毒物質)、水不足、食料不足、人口の爆発・・・世界は極めて深刻な状態を迎えている。地球温暖化はもう間に合わないのではという声もある。
    しかし、経済を大転換し、経済を著者の推奨するエコエコノミーにすれば、これらの問題にまだ対応できるという気持ちになる
    本書では様々なアイディアが提唱されており参考になる。
    エネルギーでは風力発電へのシフトが提唱されている。日本のエネルギー関係者は風力は日本のエネルギーを賄えないといっているが、果たしてそうだろうか。風の良い北海道、東北を実際に自分で回ってみたが、風車の立地可能箇所は膨大にある。あとは国などの政策があれば出来ると感じている。
    温暖化問題は深刻である。南極の氷の融解が懸念されているが、それより先にグリーンランドの氷の融解の危機が深刻だ。グリーンランドの氷が溶けるだけで海面は7メートル上昇する。もう、地球温暖化は一刻を争う問題だと思う。
    また今の資本主義のシステムにも大きな警鐘を鳴らしている
    文中にでてくるエッソの社員のコメントも印象的だ「社会主義の崩壊は価格に経済的真実を反映させなかったからだ。今度は価格に生態学的真実を反映させなかったという理由で資本主義が崩壊するかもしれない」
    また、環境問題であまり注目されていない水資源問題も注目だ。今後、石油より水で国同士が争う時代がやってくる。日本も穀物という形で世界の水資源を輸入しているため、今後大きな影響がでてくるのは間違いない。
    交通でも自動車社会に警鐘を鳴らしている。この改善には公共交通機関の再構築と自転車の活用を進めている。自転車に回帰する点が面白い。でも実際に私も札幌在住時は自転車通勤(冬季除く)していたが、なかなか快適であった。
    東京などでも自転車での移動手段は案外便利かもしれない。
    この本は様々な環境問題の解決策を提案している。この提案内容を今すぐ実行に移せば、今ならまだ間に合う、そう感じさせられた。

  • じつはまだよんでない

  • とっても上質な講義を受けてるようで夢心地でした。
    いい本は幸せも運びます。
    環境問題のベースのぶぶんを1つ1つの問題を丁寧に分析してかつわかりやすく書かれています。
    彼の著書ほかにもたくさんありそうなのでこれから攻めます。

  • 南29

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著者プロフィール

1934年アメリカ生まれ。1959年農務省に入省し国際農業開発局長務める。1974年地球環境問題に取り組むワールドウォッチ研究所を設立し、1984年に年次刊行物『地球白書』を創刊。2001年アースポリシー研究所を創設。2015年同研究所の閉所後も環境問題についての発信を続けている。

「2020年 『カウントダウン 世界の水が消える時代へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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