研究以前のモンダイ 看護研究で迷わないための超入門講座 (JJNスペシャル)

著者 : 西條剛央

• 医学書院 (2009年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kpumlibさんの感想 · 2016年10月11日]

著者の提唱する理論が「構造構成主義」・・・との時点で、本を書架に戻したくなるかもしれませんが、それはもったいない！＜主義＞といっても押し付けがましいものではまったくなく、問題解決にむけて建設的に進めていくための柔軟な考え方について説かれているだけなのです。
　方法や手順など枝葉の部分にとらわれるあまり、肝心の問題がなおざりになるなど、看護研究にみられる諸問題が扱われていますが、それらは日常の雑多な場面にもあてはまることばかり。
　抽象的な概念も、カラフルな図を頼りにわが身に覚えのあるの停滞事例や紛糾シーンと対照させつつ読み進めれば、なんとなく腑に落ちます。
　処世訓的なレベルではなく、明確に＜学問＞として整え示されていることに時代の進展を感じた１冊です。

[高岡正和さんの感想 · 2012年2月16日]

われらが西條先輩の本。

超入門の意味は、
「入門」を「超」えちゃってる、
の意味かと。

なんで研究するのか。
「現象をよりよく理解して、幸せになる」ためです。
文系アタマのヒトでも、
研究してみたいな、
と思わせてくれるかも。