- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260015172
感想・レビュー・書評
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いいですねえ。こういう本が日本で多くの人に読まれて欲しいです。ちなみに、日本で最初のM&Mは亀田の総合診療・感染症科の「カイゼンカンファ」だと思う(たぶん)。日本でもできますよ。問題は上司の理解です。日本のシニアのドクターが足かせになっている事例を残念ながらしばしば見ます。みんなあなたに文句を言いませんよ、もちろん。でも気づいてください、部下が困っていることを。
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重症例・死亡例を徹底的に検討し同じエラーが起きることを防ぐためのカンファレンスの症例集。
最初の総論でのM&Mカンファについての解説や、最後の日本で普及させるための方略などについて語っている対談は勉強になった。
一方で、症例集のところはほとんど普通の症例カンファレンスのようで認知エラーやシステムエラーの掘り下げがあんまりなかったのは物足りず。ステップビヨンドレジデントのようなエビデンス付きの救急ケーススタディー本としては有用でした。
ブログの解説ページはこちら
http://blog.livedoor.jp/gp_ken/preview/edit/e327dcd1a1f4d74af13713f4690c71c3 -
ERで起き得る見逃し症例の対応や、鑑別の方法などが論理的に書いてあります。また、M&Mカンファレンスの始め方が書いてあり、とても参考になりました。自分が陥りつつあるエラーが無いかと立ち止まる時、これを読んだ経験が役に立っているように思います。
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所在:紀三井寺館1F 請求記号:WB105||N2
和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=65368
M&M(morbidity & mortality)カンファレンスとは、死亡例・重症例・見逃し症例などについて詳細に検討し、再発防止のためにその経験を生かしていこうというもの。
症例担当医個人の責任を追及するわけではなく、システムや環境の改善を行うことを目的としています。
この本は、内科救急の症例をもとにエラーの原因に迫り、致死的疾患に隠れるピットフォールについて、最新の文献をもとに解説してくれています。
あまり借りられていないようですが、文章も実際のカンファレンスを想定した話し言葉で、さくさくと読めるのではないでしょうか。
一度、お手にとってみてください。