- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260017176
感想・レビュー・書評
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三葛館医学 493.3||KI
「あ、風邪かな?」ということは、誰しも経験があることだとは思います。そんなちょっとした風邪だと市販薬を飲んだり、家で寝ていれば治る!ということがほとんだと思います。ところが、そこには風邪以外の重篤な病気が潜んでいるのかもしれません。本書では、風邪症状へのアプローチを体系的にまとめています。風邪といっても主にどんな症状が出ているのか、風邪に隠れて頭痛や倦怠感・関節痛があるならそれはどんな病気が潜んでいるのか。医療関係者以外の方でも、風邪かな?と思ったときはぜひ本書を読んで自分の症状を知ることをオススメします!
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=65389 -
風邪を引いたことのない人はいるまい。風邪と風邪でないものを見分け、適切に対処するということについて分かりやすく、論理的に書いてある。症状別にイラストがあるのもgood. 名著です。
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大学生協、¥3000.
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風邪に関わる可能性のある医師は必読です。
これまで風邪に対してはフワッとしたイメージしか持てておらず、「何となく風邪かな」的な診断しかしてきませんでした。
この本では「風邪とは何か?」から始まって風邪を入念に解説してくれており、典型的な風邪のイメージ像をつかむことができます。そのことで見逃してはならない重症疾患との鑑別をこれまで以上に意識する事ができるようになりました。
要はよくわからない症状を「風邪ですねー」とゴミ箱疾患的に片付けてしまうのではなく、「風邪としては非典型的で変だ」と思えるか、ということかなと思いました。
印象に残ったパールは
「咳・鼻汁・咽頭痛の3つを急性に同時に同程度訴える患者さんは”風邪”である。そこにピットフォールはない。」 -
普段適当にしている風邪の診断を深くする事、また見逃してはいけない病気を意識する事ができて良い良著。
研修医の教育にも使えます。 -
当院には運良く風邪診療について教えてくれる先輩がいたり札幌のIDATENにて山本先生のレクチャーを聴く機会があったりと、ある程度体系的に学ぶ機会があったが、一冊の本として書かれると、とても分かり易い。
本書の著者である岸田先生も、僕に風邪診療について教えてくれた他の先生方も、恐らくベースにあるのは同じ一本のレビューで、それ故にある程度互換性を持っている。
これは言い換えれば、体系的な風邪診療を行っている先生方はある程度同じ考え方を持って、診療をしていると言う事だと思う。
その意味でも、この本に書かれている事をベースとして診療を組み立てていけば、他の医療者と共通の基盤を持って働ける気がする。
その意味でも、やはりこの本は良書だろう。 -
風邪について、これまで「モヤッ」としていたものが「スッキリ!」
医師以外の方が読んでも、とても参考になります。
むしろ、医師以外の方が積極的に読むことを、オススメします。 -
簡単なようで奥が深い、『風邪』の診療についての本。『発熱+α』でαの症状によってどんな鑑別診断を考え、どのようにアプローチすればよいのかを簡潔に、しかしポイントは押さえて書いてある。
鑑別診断は豊富に載っているが、個別の疾患についての記述は乏しいため、治療に進む前の、あくまでも鑑別診断を考える時の参考として利用するのがベスト。個々の疾患については、別途成書を当たる必要がある。
それでも、様子をみていい状態と重篤な疾患を考えなければならない状態を適確に記述しており、日常診療にすぐに使えそう。学生・研修医から指導医クラスまで幅広く使える本である。