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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260027670
感想・レビュー・書評
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何より内部構造図が見やすい、内視鏡画像も鮮明。
大学の「頭頸部疾患入門」の参考書として購入。授業内容は網羅していて適切といえる。「聴覚障害生理病理特講」「言語障害生理病理特講」の参考書としても有用。
耳と音声器官の内部構造図が3D風の陰影をつけたフルカラーイラストで非常に見やすい。構造を詳しく知りたいが、生々しい解剖写真は苦手という人に最適である。一方、切開せずに内視鏡で撮った写真は多数あり、例えば声帯もくっきりきれいに写っている。(生々しい部分や動画は授業中に見せられるので、手元に置くものとしてはこれくらいがよいかもしれない)。
ただし、そうした構造の働きや仕組みの物理・生理学的な解説がほとんど無い。脳幹や脳の領域の話は無く、障害の参考書とするには不充分。病気や手術によって、声やしゃべりがどう変わってしまうか症例や詳しい説明も無い。
逆に言えば難しい内容は無く、素人でも入門として器官と病気の種類を知るには良い。とはいえ看護学の専門書であり、治療に使う各種の器具の写真がズラリと並んでいて、拒否感のある人はいるかも。完全に看護の視点に偏って構成されているので、看護学の立場から見るとこうなのかと知るにはもってこいと言うこともできる。
目次
1.耳鼻咽喉の看護を学ぶにあたって
2.耳鼻咽喉・頸部の構造と機能
3.症状とその病態生理
4.検査と治療
5.疾患の理解
6.患者の看護
7.事例による看護過程の展開
8.摂食・嚥下障害患者の看護詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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