ぼくとがんの7年

著者 :
  • 医学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260049269

作品紹介・あらすじ

小児がん外科医があるとき突然膀胱がんに。患者の痛みを知った医師はいったい何を思うのか。深刻だけど、ときどき前向き。そしてちょっとセンチメンタルな闘病記です。

感想・レビュー・書評

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  • マッチョ系(?)医師の正しき患者道『ぼくとがんの7年』 - HONZ
    https://honz.jp/articles/-/50918

    ぼくとがんの7年  | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院
    https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/111549

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/567337

  • M(遠隔転移)があればステージ4
    なければT(原発腫瘍)」、N(リンパ節転移)で
    1~3の診断
    ステージ4なら全身病、原発巣の手術にはほとんど意味が無い
    抗がん剤治療がメインになり生存率は10%台

    腫瘍が膀胱粘膜に留まっていれば一安心
    筋層に到達しているとステージ2~3
    開業医が患者になった時、というジャンル
    腎臓の数値悪くなり低タンパク質食(辛い)
    軟性鏡の導入に大喜び
    早いからシリコンカテーテル使わず金属棒で尿抜く
    BCG療法で副作用、燃える尿道
    結核菌を使うので排尿後はトイレに漂白剤入れて5分放置して流す
    結核患者に膀胱癌が少ないところから研究
    メカニズムは今ひとつ不明
    丸山ワクチンも似た発想
    ただ効果はないだろう、と言うのが著者の見方
    「効果のあるがん治療にはそれなりの副作用がある」
    主治医の交代、病院経営、受験期の娘2人
    ※著者肖像は娘さんかな?
    最後に出てくる献辞がなるほど

  •  著者は小児外科医.松永クリニック小児科・小児外科院長.


     さすがに,がんを専門とする医師が書かれた闘病記なので,内容は正確である(と,専門家ではない私でも想像できる).

     それもさることながら,私が最も感銘を受けたのは,「もつべきものは医者の同級生である」ということ.同年代の医師ならではの,共感や気遣いが感じられて,気持ちよく読み進めることができた.

     そして,読後すぐに思い出したのは,同じく医師による記録,頼藤和寛著『わたし、ガンです ある精神科医の耐病記』である.頼藤さんは,手術後,ほぼ正反対の経過をたどられたようです.


    2023.03

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/468363

  • 著者は小児がん外科医だけれど、自分の専門外の科については、医師でも意外と分からないものなんだなと思った。
    言われてみれば当たり前かもしれないけれど、患者の立場になったときに、思った以上に普通の人と同じような不安を抱えていた。
    症状が出はじめてから病気と向き合う中での、患者としての正直な胸のうちが語られている。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50297839

  • 医師がガンになって、2回の再発、その間の心の浮き沈みが描かれている。心のなかに入ってくる医師はいないし、まして看護師から心のケアなど受けることはなかったと、、、。
    そして、いかに死ぬか考えるようになった。夫婦で話あい、対話を深めている感じです。
    ガンは2人に一人は罹患する疾患、でもいかに死ぬかは考える必要があるな。

  • 読みやすいからか、身近な人の話を聞いている感じがした。ガンの不安も痛みも身に迫る怖さがあった。
    いつか通る道なのかなぁと思えば、これは健康に気をつけなければと思った。 

    また、年齢や家族、知人、自身がガンだったり、医師や看護師だったりと、状況や立場、経験、体験によって本書の読み取り方が変わるだろうなと思った。
    何年も何年も経ってから再読するのも面白そうだなと思う。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。
2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。
著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て』(文藝春秋)、『発達障害 最初の一歩』(中央公論新社)などがある。 

「2020年 『どんじり医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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