納豆の大ドンブリ: 家族の短歌 (めくってびっくり短歌絵本 5)

制作 : 穂村 弘 
  • 岩崎書店
3.68
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本棚登録 : 54
感想 : 10
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  • / ISBN・EAN: 9784265052653

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ再読2冊目。どんぶりの中の鬼の大家族が記念撮影してるようにこちらを見ている、というインパクトある表紙。ちょっとギョッとしたが、甘い優しい歌が多かったせいかそのうち鬼達の顔も可愛く思えた。飯田有子・加藤治郎・早坂類が好き。

    • しずくさん
      以前、111108さんのレビューで知り早速図書館で探して読みましたよ。他のシリーズもあってすべて読みました。歌集は文字のみで想像が追いつかな...
      以前、111108さんのレビューで知り早速図書館で探して読みましたよ。他のシリーズもあってすべて読みました。歌集は文字のみで想像が追いつかないと退屈になりますが、絵と文章で補って貰えるので助かります。その分、解説者の感性に引きずられてしまう危険性も伴う畏れがありますけれど、これはこれで愉しんで良いのでしょうね。
      2021/06/13
    • 111108さん
      しずくさんコメントありがとうございます!
      そうですね、確かに解説者の感性に引きずられてしまうことあるかもしれませんね。
      ただ自分の思い込みや...
      しずくさんコメントありがとうございます!
      そうですね、確かに解説者の感性に引きずられてしまうことあるかもしれませんね。
      ただ自分の思い込みや知識のなさでピンと来なかった歌が、解説や絵で思いもよらなかったものに変わる楽しさも実感してます。
      あと、穂村さん好きなのでどんなふうに料理されても受け入れてしまうのかも(笑)
      2021/06/13
  • めくってびっくり短歌絵本5 家族の短歌
    寺門孝之絵 穂村弘編

    登場人物がなぜか一つ角の鬼
    笑顔なのに遠い目をしていて何とも言えない哀愁が漂っている

    では、がんばりましょうねえとおばあちゃんが手を挙げておりていった夕焼け(飯田有子)

    夕焼けの赤がほんのり優しい
    おばあちゃんが私の手を握って、若い人は手が温かくて気持ちいいねえと言ってくれたことを思い出した

    目薬をこわがる妹のためにプロネタリウムに放て鳥たち(穂村弘)

    目を開けてられるように、星だよ、鳥だよって優しい声かけ 
    自身の歌をまさか選んじゃってました

    早坂類の歌がとてもよかった
    他の歌も探してみよう

    私の家族の歌

    つるつるとすべすべはどう違うのか小春日和に姪と頬ずり

    旧盆は帰省しないと父へ告げうなずく声に一呼吸つく

    • 111108さん
      ベルガモットさんお返事ありがとうございます!

      一首め、擬態語をそれも2つも使うというのは、字数を使ってしまうからチャレンジャーだと思いまし...
      ベルガモットさんお返事ありがとうございます!

      一首め、擬態語をそれも2つも使うというのは、字数を使ってしまうからチャレンジャーだと思いましたが、あえてそうしたのですね。
      二首め、コロナ禍帰省やめておくのは私も経験しました。「また会えるから」と自分に言い聞かせどうという事もないと思おうとしました。実際その後また会えたのでよかったのですけどね。
      ベルガモットさんのまたまた短歌お待ちしてま〜す!
      2022/07/03
    • ☆ベルガモット☆さん
      111108さん、丁寧なコメントありがとうございます!

      穂村さんの話を忘れていました。
      ご自身の歌を載せるのはこのシリーズでは初かも...
      111108さん、丁寧なコメントありがとうございます!

      穂村さんの話を忘れていました。
      ご自身の歌を載せるのはこのシリーズでは初かもしれません。
      見逃したかな?
      勇気いるようだけど、天然なのか狙っているのか
      でも好きな歌なので選んじゃいました。

      コロナ禍や家族の歌はいろいろあるので、またの機会に☆
      2022/07/03
    • 111108さん
      ベルガモットさん
      わぁ、ほむほむのお話に戻ってお返事ありがとうございます♪
      自作を載せてるの他には無かったような‥。絵が浮かびやすいから?選...
      ベルガモットさん
      わぁ、ほむほむのお話に戻ってお返事ありがとうございます♪
      自作を載せてるの他には無かったような‥。絵が浮かびやすいから?選んだ理由はわからないけど穂村さんらしくて好きです!
      2022/07/03
  • 家族に関する哀愁も感じる句が鬼の家族をつかって面白楽しく紹介されています。

  • 「やさしい鮫」と「こわい鮫」とに区別して
     
       子の言うやさしい鮫とはイルカ

    なんて事ない親子の会話なのに、
    不思議に安らかな歌として聞き入ってしまう。

    家族の間で交わされる会話は
    ホントに何気ないものだけど、
    ふふ、と顔がほころんだ瞬間の言葉を摘み取るか、見逃してしまうか。

    上手く摘み取れば、こんなにあたたかな花が咲く。

  • 短歌って、こんなにいろいろな世界を歌っているんだ、と驚き発見できる絵本のシリーズ。挿絵の画家もたくさんいて絵を眺めるのも面白い。穂村弘さんの短歌へのコメントもよい。

  • 家族と言えば2つあります。1つは子どもの親としての家族。そして親や兄弟との家族。この本は後者、親や兄弟を思い出させます。そして、その家族のことを想うとき自分はふっと小さな子どもに戻っています。10歳くらいの少年に。取り返しのつかない切ない感じは何だろう。田舎の両親は今頃どうしてるんかな。

  • 次のページをめくるのがわくわくする。

    母を詠んだ歌が多い?

    短歌に添えられたことばは
    ある種の解説であり、詩。
    短歌の世界をぐぐっと広げていて素敵。

    そのなかでも
    穂村さん自身のページが
    いちばん自然な流れだなぁ

    短歌はもちろん、
    とにかく絵が秀逸!かつ、反則!

  • 鬼の家族がそれぞれの短歌を詠んでいました。
    時代もテンションも統一されている本では無いのですが、家族への想いはどれも同じです。
    短歌っていうとなんかとっつきにくくて、まして与謝野晶子とか北原白秋なんて出てきた日には、その本バイバイしなきゃとか思ったりしますが、この絵本は安心して読むことが出来ます。何故なら穂村さんの解説が一首毎についていて、尚且つ鬼の家族が演じてくれているからです。
    穂村さんの解説は難しいこと抜きに、その短歌の情景をそのまんまに表して下さっていました。そこで起きたであろう会話とか、想いとか穂村さん流に想像して。
    寺門さんの描く鬼の家族も良い鬼でした。つまりは心優しい「泣いた赤鬼」ってことです。赤鬼って言いましたけど赤い肌をしていません。黄土色の肌をしていました。それだけでなく所々にカラフルな黴を生やしているのです。カラフルな黴とは心優しき象徴だと思っています。
    そんなこんなのこの絵本、素敵に決まってるじゃないですか。
    家族へ向けられた沢山の想いが詰まっています。

    収録歌人…吉川宏志・松村正直・飯田有子・笹公人・北原白秋・坂井修一・雪舟えま・五十嵐きよみ・加藤治郎・穂村弘・木下利玄・与謝野晶子・斉藤茂吉・早坂類(収録順)

  • やさしいサメとこわいサメ

  • 納豆が大家族の象徴ってのも、なんとも生活感があって、愛らしい。

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