しらすどん

著者 :
  • 岩崎書店
3.70
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本棚登録 : 433
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265830954

作品紹介・あらすじ

お母さんがりょう君を呼んでいます。まだ遊んでいたいのにご飯の時間なのです。いやいやながら食べるりょう君。食べ終わって食卓を立つと、どんぶりがりょう君を呼び止めました。その声に振り向くと、どんぶりにはしらすが残っていました。

感想・レビュー・書評

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  • “しらす”はお好きですか?私は大好きです。
    ブクログでこの表紙を見た時、何だこれはーー!?と衝撃的で、図書館貸出ラッシュが落ち着いた今、やっと借りることができました。
    しらすを抱きしめ皆で仲良くお昼寝zzz(←それも怖い^^;)……という微笑ましい話ではなく、食育絵本というのかな。

    男の子が丼ぶりに数粒のご飯としらす一匹を残したことから始まる。
    「自分がしらすだったら、って考えたことある?」としらすの代わりになってしまい、その運命を手繰る話。
    子どもにはちょっと怖い描写があるが、補足しながら読み聞かせをすればきっと理解できると思う。
    そして絵が素敵。人物、家の中、家具や食器、海の中、透明感のある生しらすや釜揚げしらすがリアル。

    【参考】作者について
    ・舘野鴻(絵本作家)に師事する(2015〜)
    ・海洋プラスチック問題を考える市民グループのリーダーとしても活動中

    • 湖永さん
      しらすどんがどーん。と目を惹く表紙ですよねぇ。
      よく見るとしらすどんの中でしらすにしがみついているのは男の子⁇
      気になりますね!
      しらすどんがどーん。と目を惹く表紙ですよねぇ。
      よく見るとしらすどんの中でしらすにしがみついているのは男の子⁇
      気になりますね!
      2023/05/28
    • なおなおさん
      湖永さん、こんばんは。
      そうです!この男の子がしらすを食べ残し…という話なんです。
      湖永さん、こんばんは。
      そうです!この男の子がしらすを食べ残し…という話なんです。
      2023/05/28
    • 湖永さん
      常に食卓にあるものではないので、子どもにとっては「初」であり、「何⁇」ってなるのかもしれませんね。
      小さい頃は、馴染みのないもので好きという...
      常に食卓にあるものではないので、子どもにとっては「初」であり、「何⁇」ってなるのかもしれませんね。
      小さい頃は、馴染みのないもので好きという概念がなかったような…。
      2023/05/28
  • 丼に残った一匹の「しらす」の絵がリアルすぎて、読後も脳裏に焼き付く。
    「食育」「フードロス」がテーマだと思うが、ジェットコースターのようなストーリーが前面に出すぎて、意図が十分に伝わるかが心配である。
    作者の言わんとすることは理解するが、説明し過ぎて読者の想像力を奪わないだろうか。
    とはいえ、普通に一人読みするのであれば申し分ない一冊。

  • 食育の一環で残された物の身にもなってみろって事なんだろうけど、子ども達にとってはホラーだったらしくて、怖い怖いと読み終わった後に言っていた。

  • しらすの存在感がとても良い。
    絵もはっきり分かりやすく、最後の余韻が何とも言えない。

  • まだ、遊んでいたいのに。
    しぶしぶとしらす丼をかきこんだ、りょうくんに、どんぶりが まだ、あるよ。と声をかけて。
    ぷいっと遊びに戻ろうとした りょうくんは気がつくとどんぶりに残った「しらす」に。

    人物画の歪さに違和感が拭えず、でも、残したものがどうなるのか、に始まって、しらすが食卓にやってくるまでをサラリと描く。
    サラリと描かれるだけに、いろいろと考えさせられる絵本。
    これはチビちゃんに読ませたい、是非。

  • しらすが美味しい季節だから、
    6年生の読み聞かせに使おうと思って借りてきたのですが。
    「命をいただくのだから、食べ物を粗末にしちゃダメ」
    それはよく分かるものの、こんな風に怖がらせるのはなあ。
    賛同しかねるので、止めました。

    ちょっと生きたまま燃やされるって……絶句。

  • 食べ物は粗末にしてはいけない、生き物の命をいただいてるのだから、ってことはよくわかった。
    わかったけど…やっばり、感想は「怖い‼︎」
    なにこれ怖いよ怖いよ。絵本がこんな怖いとは思わなかった。
    「5億年ボタン」と同種の怖さを感じたなー。

  • 食育

    いつもご飯を残している君へ。
    自分が残されたらどんな気持ちになる?

  • 表紙に惹かれて読み始めたら、、、まさかの展開。お子さんに読んであげる方は要注意!かも。^^; 食べ物を粗末にしてはいけない、、、でも、、、そこまで書きます?最後は世にも奇妙な物語の音楽が頭の中流れました。
    絵は、どんぶりのブルーが綺麗だった。

  • 事前に確認することもなく、3歳の息子と読んでいたら想像していなかったストーリー展開に正直そのまま読み進めるか一瞬躊躇しました。ページをすすめる手がおそるおそるといった状態の読書体験は、貴重だなとあとから思いましたが、あまりの展開に少し離れた場所にいた夫が吹き出して覗きにくるほどでした。
    3歳の息子は理解できる部分、なんで?と問う部分あれど、何度もせがまれ読みました。
    これ以来食べ残したもの(〇〇)をスプーンですくって「〇〇のきもちかんがえたことあるー?」と聞くと「ある…。」「ない!」と、元気にそのとき、そのときの反応を示しつつ食べてくれます

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著者プロフィール

1989年神奈川県に生まれる。
鳥取大学地域学部地域環境学科在籍中に絵本や童話の創作を開始。卒業後、6年間タウン紙の編集記者として地元を駆け回る。第31回(2014年度)日産 童話と絵本のグランプリ 童話の部で佳作。

食べる側が食べられる命を体験していくデビュー作『しらすどん』(岩崎書店、2021年)は第14回ようちえん絵本大賞理事長賞ほか、神奈川県、岩手県、埼玉県の推薦図書に選出された。

川や海でのごみ拾いを通して海洋プラスチック問題を考える市民グループでも活動中。

「2023年 『犬ずもう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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