- Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265852178
作品紹介・あらすじ
ソウルを走る地下鉄2号線。サラリーマン、海女のハルモニ、親子連れ、受験生に物売りのおじさん・・・停まる先々の駅で乗り込んでくる、市井の人たち。地下鉄が乗客の人生を語ります。
感想・レビュー・書評
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ソウルを走る地下鉄。
きょうも走る。
毎日同じ時間、同じ道を走る。
どこかから来て、どこかへ行く人たちを乗せて。
そこここに待つ人がいる。だから走る。
きょうは誰を乗せる…
ゆっくりと止まり、ドアが開いて…
ダッシュで駆け込んできた男性。
潮のかおり!澄んだにおいとともにおばあさんが。
子ども連れのお母さん。
磨きあげられた靴をはいたおじさん。
女子学生は勉強疲れなのかな。
なんでも屋のおじさんに29歳のイ・ドヨン。
みんな思い思いの姿で座る。
みんなそれぞれのところへと。
向かうのか、帰るのか、
〈目には見えない
ひとりひとりの物語をのせて〉
電車の窓から見える風景で、朝なのか午後なのかがわかる描き方が良い。
そう、これから出かけるのか、疲れて帰るのか。
わかりそうでわかりにくいそれぞれの表情がなんとも言えず、それが良いのは想像を駆り立てるからだろうか。
何度も見てしまう。
飽きずに見てしまう。
哀愁漂うこの絵、とても好きだ。
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近所の図書館の新着コーナーに置いてあった本。題名に惹かれて借りました。
韓国の作家の絵本で、小学中学年以上向けです。
わたしは きょうも 走ります。
まいにち おなじ 時間
まいにち おなじ 道を
地下鉄はたくさんの人を乗せていきます。それぞれの人にはそれぞれのバックグラウンドがあって、さらっと優しい気持ちになれます。
目には見えない
ひとりひとりの物語をのせて
電車って、色々な人生をを抱えた人たちが集まる空間なんだ、と気付かされます。
水彩画の優しい色使いで描かれていて、どのページも見てて飽きません。特に裏表紙に描かれた朝靄の中の橋と夕焼けの橋の絵がとても綺麗です。
何がいいの、と聞かれたらわからないのですが、とにかく心が落ち着いて心が洗われて、何度も読み返したくなります。 -
ソウルを走る地下鉄が、乗客たちを語ります。様々な年齢・職業。それぞれの生活の一部にしっかりとある地下鉄。なかなか読みでのある絵本だった。標題紙まで4場面もあって、ちょっとびっくり。
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地下鉄から見た よく知るあの人の日常を穏やかにも守る、温かい1冊
韓国絵本、最近よく手にするけどイイ!(≧∇≦)b -
2024絵本50
地下鉄から見た人々
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絵の表現が短編映画のような作品、地下鉄に乗り降りする人の人生をずっと見守ってきた循環路線を走る地下鉄。