- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265860517
作品紹介・あらすじ
事実というのがぼくのお気に入りだった。事実はいちど手に入れたら、なくなったりしないから。
そんなぼくが、この夏、キセキとしかいえないような体験をすることになる。
「父親」を探す旅に出た男の子3人組の夏の大冒険。
キセキがキセキをよぶ、ドタバタハートフルコメディ!
感想・レビュー・書評
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6年生が終わる最後の日、つまり夏休みが始まる日におばあが突然死した。生まれてすぐ母親が死んだフレッドは、おばあと母親と再婚した父親と3人暮らしだった。フレッドはおばあが残した手紙で本当の父親の名前を知り、親友のチャーリーとベンと本当の父親に会いにいくことにする。
まぁ、奇想天外とんでもない珍道中が始まる。
ドタバタ過ぎて、ちょっと好きになれなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもが読まなかったので、私が読んでみました。
ドタバタすぎて、疲れました…。
とにかく次から次へとアクシデントが続きます -
おばあと血のつながらない父親と3人暮らしのフレディ。おばあが亡くなり、フレディの家族は血のつながらない父親だけ。もし父さんが死んだら?フレディは、もう1人この世に存在する家族、血のつながった父親に親友二人と共に会いに出かけた……。
「キセキ的な冒険」とタイトルにある通り、本当に男子3人の旅はハチャメチャ、メチャクチャ。でもなんか上手くいっちゃう。3人の会話も絶妙に面白い。うまく訳されてるなー、という箇所も多い。「緑内障→よくないしょう」とか、「巡礼地……順に礼をする感じ」とか。
最終的に、フレディはおばあの死をしっかりと見つめて、自分に何が必要だったか理解する。
大人にとっても子どもにとっても、死と向き合うのはつらいこと。面白おかしい旅を経由することで、フレディが大切なことと向き合っていき、親友たちも家族について考え直すところがよかった。