鬼 (潮漫画文庫)

著者 :
  • 潮出版社 (2002年12月20日発売)
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267016431

感想・レビュー・書評

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  • 満たされない心。

    鬼 1995 飢饉 他許自救 ★4
    肥長比売(ひながひめ) 1993 女 情念 ★3
    着道楽 1993 着物 霊 ★3,5

  • 自分は不幸だと感じる人にお薦めです。現代の日本に生まれた自分は幸運だと、心の底から思えるようになるでしょう。

    個人的には表題作よりも、同時収録の『肥長比売』の方が気に入りました。この著者が得意な、日本神話と人間の情念を題材にした作品です。

  • 【鬼】
    1995年の作品

    これを読んですぐに東北津々浦々の出張に出た時に、色々と地元の年配の方にお話を聞いてみました。
    山岸さんの代表作でしょうね。
    当時の東北の悲惨さを知ってる人も知らない人も、読んでみて下さいな。

    血の涙を流して鬼になった子どもは、地蔵に救われたはず。

    【肥長比売】
    1993年

    山岸さんが得意な、神話系の創作。
    出雲と伊勢の話、書いてほしいなー@p@

  • コミックス版を持っていて、今は手放してしまったのだが、どうしても今再読したい気持ちが湧いて文庫版を購入。『東京喰種』を読んで以来、人肉食に興味が寄せられて行っている性もあるが、とにかく色々重なってどうしても読みたかった。持っていた時も、怖いのに何度も読んでしまう中毒性のある作品だった。再読して、確かに「怖い」のは変わらずなのだが、97年発行のコミックスを読んでいた時は完全に「怖いもの見たさ」が先行して読んでいたんだな、と言う事が判明した。今回再読して見て、山岸さん作品共通のねちねちと湿度を伴い粘着質な「怖さ」演出のない、ある意味突き抜けた乾燥感のある「怖さ」は健在だが、子供の怨念が~と言う怖さは微塵も感じなかった。それは巻末に作者自身が書かれていた後書「漫画が描けなくなった。癒しと言うものが初めて描けた作品」と言う部分が、今の年齢になってやっと解ったんだろう。

  • 半年ぶりくらいに読んだ。
    再読数不明。

    天才。

  • 飢えゆえの人食い、鬼になってしまった・・・自分がもしそんな状況になってしまったら、と深く考えさせられました。とても重くて衝撃的です。最後に子どもが救われて良かったです。

  • (1)鬼…浄罪と救済の物語。
    (2)肥長比売…「わたしは不実な男か?」って、貴様(怒)!
    (3)着道楽…早く成仏してください(-人-)。

  • これも、未読もありそうだから、読みたい。

  • 怖さと面白さがちょうどいい。鬼はだれか…

  • 着道楽、地味に怖い。執着を残してるおばさまも、それをあっさりもらっちゃう姪っ子も。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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