- Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267903588
感想・レビュー・書評
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表題作は、不思議な能力を持つ「白眼子」に拾われた、戦災孤児の少女の物語。
オカルト的な面白さもあるが、それよりも少女と白眼子とその妹の3人が、ともに暮らす中で心が通じ合っていく(少女に家族ができていく)過程が暖かく描かれていて、引きこまれた。
特に白眼子の妹が、いい人過ぎず(むしろ始めは悪者)リアルに描かれていて良い。というよりこの物語全体がフィクションとは思えない力強さがあり、最後の「この物語はフィクションです」が無かったら実話かと勘違いしてしまっていたかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あいかわらず、しんしんと怖い
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表題作『白眼子』あらためて、山岸涼子はすごいと思った。泣いた。目の見えない、異能の才をもつ白眼子に拾われた光子。誰の人生にも幸せと不幸は平等にやってくる、「だけど本当は 災難をさけよう さけようとしてはいけないんだ/災難は来る時には来るんだよ その災難をどう受けとめるかが大事なんだ 必要以上に幸運を望めば すみに追いやられた小さな災難は大きな形で戻ってくる」<Br>
同時収録『雨の訪問者』独身生活を優雅に楽しんでいた“おひとりさま”久仁子がある日家に帰ると、小さな少女が「おかえりなさい」と…。 -
「ダレン・シャン?」の参考。ということで挙げてみました。けど、山岸凉子という人を解るにはうってつけの本だと思う。愛のお話。
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山岸さんのホラーはどの作品も印象的ですが、中でも一番好き!