だから、改革は成功する

著者 :
  • ランダムハウス講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270001035

感想・レビュー・書評

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  • 改革と聞くと勢いや熱意で実現するイメージもあるが、改革にも成功するためには緻密な戦略が必要。改革を実現するためのポイントや心構えを解説

  • 改革チームメンバーの最悪の構成

    人事、管理、企画畑を歩いてきた法学部卒の男性エリート管理職だけのチームは必ずといっていいほど失敗する。これはナイトメアだ。


    大笑いww
    多様性が重要ですね。

  • ・改革の本質
    1)「改革」と「改善」は違う…「改善」は日常の戦略と組織のなかでの努力だが、「改革」はこれまでの戦略、組織、そして仕事のやり方そのものを否定する作業。今までとやってきたことを否定し、その上で新しいやり方にチャレンジし、しかも従来達成できなかった高い目標にスピーディに到達しなければならない矛盾と無理難題の塊。
    2)組織の体質そのものを変える…改革は一過性であってはならず成果を持続させなければならない。改革というからには、今後の予期せぬ環境変化にすばやく対応できる組織へと体質そのものを変えなければならない。
    3)組織の存在そのものの否定も考える…改革には聖域もタブーもない。場合によっては組織そのものを解体、あるいは身売りするといったことも手段として考えなければならない。

    ・目の前の改革を見直す4つのポイント
    1)悪さ加減をあえて示す
    2)顧客の視点とトップの視点で課題を整理する
    3)捨てる前には成長の道筋を示す
    4)仕事の定義を転換する

    ・本物の改革を成功に導くドリームチームの条件
    1)人数は20人以下、理想は10人以下
    2)メンバーの経歴、経験は多彩であること
    3)チーム内では「さん」づけで呼ぶ
    4)組織のなかにこもらず、外を歩く
    5)その道の権威者の意見や常識、マスコミの情報を鵜呑みにしない
    6)個々人の貢献に応じた報酬をきちんと出す
    7)個々人の成長の機会を最大化するドリームチームの運営が必要
    8)改革のテーマは具体的であること
    9)誰か個人がリーダーとなり、彼・彼女に全権を委ねなければ成就しない
    10)権威づけのために著名人や有力者を担ぐことはよくない。改革者が既成の権威を担いでいては話にならない。

    ・改革リーダーに求められる条件
    1)好奇心とリスクをとることをいとわない精神力。
    2)知らない分野の人たちと円滑なコミュニケーションがとれること
    3)自分自身の能力の限界、外部環境の変化に対して冷静な判断ができる謙虚さ。
    4)物事を深く分析しわかりやすくまとめる能力。
    5)チームマネジメント能力。
    6)ひらめきとカリスマ性

  • チームマネジメントの重要性と、タームの区切り方。
    二週間、二ヶ月、節目をどう作るかが参考になった。

    外部の圧力を上手く利用すること、
    あえて汚れ役を作ること、
    改革後は去ること。

    どうやって意思を伝えたらいいのか、
    後任者に対する扱いは、まだまだ足りない。

  • 30-012

  •  こっちの本は、読みやすくおすすめです。
     
     なにかやらないと、でも何から何をやっていいかわからない・・・
    という「潜在的改革派」に、細かく考え方・やり方について説明をしています。

  • 著者はただ闇雲なだけの改革屋ではないということが、本書からははっきりと伝わってくる。大切なのはなぜ改革するかという動機であり、その前段としての哲学であり、それを全員に知らせ、認識を共有することである。しかし、いったん改革が必要であるとなれば、取引や駆け引き、外部からのゆさぶりなど、あらゆる手段を使って改革を成し遂げようとする。改革はマキャべリストでなければ務まらない、ということもいえる。
    http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20070501#p1

  • この本は、著者がマッキンゼーにいたころやいまの活動から導き出された、改革を行う人間になるために求められる条件や改革を行うための手法がコンパクトにまとめられています。「我こそは改革派だ」と自認する人にぜひ読んでほしいと思います。

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著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門は、企業の経営改革、行政評価、行政経営。
京都大学法学部卒業、プリンストン大学大学院(公共経営学修士)修了。運輸省(現・国土交通省)、マッキンゼー(共同経営者)、米ジョージタウン大学研究教授、慶應義塾大学特別研究教授等を経て2007年より現職。大阪府・市特別顧問、愛知県政策顧問、新潟市都市政策研究所長、国土交通省政策評価会座長等を兼務。
主要著作に、『政策連携の時代』(日本評論社、2002年、第1回日本NPO学会賞受賞)、『ミュージアムが都市を再生する』(共著、日本経済新聞社、2003年)、『行政の経営分析 大阪市の挑戦』(共著、時事通信出版局、2008年)、『行政の解体と再生』(共著、東洋経済新報社、2008年)、『自治体改革の突破口』(日経BP社、2009年)、『公共経営の再構築』(日経BP社、2012年)など。

「2012年 『公共の経済・経営学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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