- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270001271
感想・レビュー・書評
-
兄弟喧嘩から始まるアディダスとプーマのスポーツ産業史。
靴の製造からスポーツマーケティング、一時はナイキの前に倒産しかけ、そしてサッカーのマネーゲーム化に伴う大復活。
プーマにいては原宿店の開店に伴うブランドイメージの転換と復活はリアルによく覚えている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もともとが日本の出版社の依頼であるというこの本の成立過程のせいもあると思うけど、アディダスやナイキという巨大ブランドの歴史の中で日本人の果たした役割というのは結構あるのだなあと思った。
-
スポーツ界はお金とコネで動いているというのが、よく伝わってきます。そんなに広い世界ではないようです。スポーツ用品メーカーの競争の舞台として、日本も重要視されており、その人脈もよく分かります。
-
世界のスポーツ市場で競い合う「アディダス」と「プーマ」。この両ブランドは、ドイツの小さな村で反目し合う2人の兄弟、アドルフ・ダスラーとルドルフ・ダスラーによってそれぞれ設立された。両社は長年にわたって火花を散らし、スポーツビジネスを様変わりさせた。綿密な調査・取材で、その内幕を描く。
1920年代、ダスラー兄弟は製靴事業で成功を収めた。だが、2人は正反対の性格で、しばしば衝突を起こすようになる。48年、アドルフは自分の名前と姓を縮めたアディダスを、ルドルフは名前をもじった「ルーダ」をより軽快にしたプーマを立ち上げる。
アディダスはメルボルンオリンピックで選手に靴を無料配布し、ブランドを浸透させた。次のローマオリンピックではプーマも一流選手と接触し、靴を無料提供する。次第に舞台は、サッカーのワールドカップなどにも広がり、有名選手の囲い込みが激化する。やがて、衣料分野にも進出し、様々なチームとスポンサー契約を結ぶようになる。「ナイキ」など他メーカーも絡み競争はさらに激しくなっていった。
ワールドカップは国と国との代理戦争と呼ばれる。舞台裏では巨大利権と有名選手を巡り、また別の熾烈な争いが繰り広げられていることが分かる。 -
卒論でもお世話になった。オリンピックやサッカーのワールドカップ等、世界的な大会の裏側はこんなにもドロドロした世界が広がっているとは・・・。
サッカー選手が例として沢山出てくるのでサッカー好きのおれとしても読みやすかった。 -
プーマのジャージにアディダスの靴とシャツ。あたしの中だけでも戦ってるもんなァ・・・。ブランドイメージって、確かにすぐ変わるものやと思った。今おしゃれと思ってアディダスのウェア着てるけど、昔のアディダスイメージって、小学生が塾に通うカバンとかダサイ男子の筆箱ってかんじやったもんなァ笑
-
8割方はアディダスに絡んだ話。
個人的におもしろかったポイントは、
・スポーツがビジネスとして成立し拡大していく過程
・アディダス、プーマを含め、著名なスポーツメーカがどのように誕生したか
・日本サッカーとアディダスの関係
あたり。
多少暴露本的な要素もあり、トリビア的な要素もあり、
スポーツ好きな人はおもしろいと思う。 -
全く知らなかった事実。あの「アディダスとプーマ」の創始者が兄弟なんて。そこからぐぐっと興味が広がる1冊です。