- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270001363
感想・レビュー・書評
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軽薄な邦題でちょっと損していると思う一冊。
人間関係の輪を広げていくに当たっての心構えやノウハウ、考え方などを筆者の体験も交え書いていっている。
おそらく人間関係構築に長けている人にとってはごく当たり前なんだろうことを根拠から書いていっている。だから人間関係構築が不得手な人には納得しながら学べる本。
定期的に読み返している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あー、出来る人はやってる、やってる。って思いながら一気に読んだ。
"リストづくり"はなかなか実践できないけど、
人と会うことの大切さを改めて気づかせてくれる本でした。
IQ,EQ,NQなどと近年言われてますが、
まさにNQの話なのかな、なんて思いました。 -
第1部 心がまえ編 人脈とは何か
第1章 あなたも"成功者クラブ"の一員になれる
第2章 損得を考えないこと
第3章 はっきりした人生の目標をもつ ほか
第2部 基本編 人と出会うときには
第7章 出会う前、準備は周到に
第8章 目的に合わせたリストづくり
第9章 はじめての電話で成功する方法
第3部 応用編 自分を売りこみ、恩を返す
第17章 おもしろいヤツになろう
第18章 「自分」というブランドをつくる
第19章 入るクラブがなければ自分でつくろう!
■人脈に関する「心がまえ」あれこれ
⇒お金がないことだけが貧しさではなく、自分の成長を手助けしてくれる人がいないのも、貧しさのひとつ
⇒他人を助けるのと同じくらい自分も積極的に助けを求めなければ、人間関係はバランスがとれないもの
⇒人と人のつながりは筋肉と同じで、使えば使うほど強くなっていく
⇒人脈づくりの基本にあるのは私利私欲ではなく寛大さ
■出会う前、準備は周到に
⇒知り合いたい相手と会う前に必ず、相手の人となりや仕事の内容を調べる
⇒その人の情報を1ページにまとめた資料を作り、その資料には、相手が人間としてどんな人物かわかるような情報、その人の信念や最大の功績を載せる
⇒「人間の最も根深い本性は、認められたいという欲求」(哲学者ウィリアム・ジェイムズ)
■はじめての電話で成功する4つのルール(抜粋)
⇒共通の知人を見つける
⇒相手にとって価値ある提案をする
■食事はひとりでしない
⇒ネットワークを築きたいなら、絶対にひっそりと引きこもってはいけない
⇒「人づきあいは重労働」と思っているなら、それはやり方がまずいか、あるいは間違ったことをしている
⇒時間が足りなかったり都合が付かなかったら、1対1ではなくて3人まとめて会う
■情報発信者になって人をつなぐ
⇒自分の業界の有名人を思い浮かべ、その人たちが新しい著書を出していたら、めぼしい本を買って読み、主な論点やおもしろいエピソード、なぜその情報を流す意義があるかといったことをメモにまとめる
⇒そのメモを、よく知らない人も含めて何人かの知人にメールで送る
⇒慣れてコツがつかめたら、ニュースレターにして毎月定期的に送る
たしかにこんなことをするには時間がかかるし、多少はきもつかう。けれど、だからこそ余計に相手に感謝してもらえるのだ。もてるすべての人脈、すべての知識を活かし、最終的にはすべての人を幸せにするのが、現代における真の「パワーブローカー」の本質である。
⇒「たった2ヶ月間、他人が成功できるよう力を尽くすだけで、自分の成功のために他人の協力を取りつけようと2年間あくせく努力する以上に、大きな成功をおさめることができる」(デール・カーネギーの言葉)
■フォローアップのコツ
⇒誰かに会ったらその後すぐ、相手に名前を忘れられないよう手を打つ
⇒そもそも相手と長くつきあっていく気がないなら、苦労して新しい出会いを求める必要などない
⇒再度会うアポイントを取る際には、相手にして欲しいことではなく、自分が相手のためにしてあげられることを強調する
■フォローアップのポイント(抜粋)
⇒互いに何か約束したことがあれば、その内容を文字にして確認する
⇒要点だけを簡潔に書く
⇒電子メールと手書きの礼状を併用する
⇒自分を相手に紹介してくれた人にも、忘れずに感謝の気持ちを伝える
■とにかくいつも「ピンギング」
⇒ピンギングとは「さりげなく相手に短い挨拶を送る」こと
⇒とくに知人の誕生日や記念日はPDAに登録しておき、そうした日には必ず連絡をとるよう心がける
⇒大切なのは、ピンギングという考え方を自分の仕事の流れに取り入れること
⇒マッキンゼーでは、どこかの企業に新しいCEOが就任した場合、就任100日目に売り込みの電話をかけるよう指導している(100日経つと自社の課題は見えてくるが、自力では解決できないため、コンサルサービスの提供を持ちかけるには格好のタイミングだから)
⇒「誕生日なんて気にしないから」と誰もが言うが、本当のところ、誕生日を気にしない人などこの世にいない
■おもしろいヤツになろう
⇒現代における効果的なマーケティングとは、顧客や見込み客との間に人間関係を築くこと
⇒コンサルティング会社の採用面接では、面接官は最終的にある質問を自らにぶつけ、採用の合否を判断する・・・その質問とは「何時間か空港に足止めを食らったとする。そのとき自分は、目の前のこの相手と一緒にいたいと思うだろうか」
⇒今日、明日、そして1年後も仕事に困らずにすむための方法はただ一つ、人にはない視点をもつこと
■メンタリングが成功する鍵とは?
⇒メンタリングでは、互いにとっての実益と相手への思い入れの双方が求められる
⇒単に自分を指導して欲しいと頼むのではなく、何かかわりに差しだせるもの―仕事で返す、忠誠をつくすなど―が必要
⇒メンターになってもらいたいなら、助言をもとめるのではなく、まず相手を助けること
⇒たとえ本人のために何もできなくても、相手の会社や家族・友人の役には立てるかもしれない
⇒メンターを求める人の中には、この世のどこかに、自分にすべてを教えてくれるただ一人の特別なメンターがいると思い込んでいる人もいるが、メンターはいたるところにいるし、職業も地位も関係ない
著者のキース・フェラッジ氏は、『フォーブス』誌で「世界で最も広い人脈の持ち主」と評されただけあって、なかなかに唸らされる教えが多々ありました。
とにかくマメですし、かつ、勇気もあります。
ここでいう「勇気」というのは、「こんなお願いしたら嫌われるんじゃないだろうか」とか、「こんなお願いしても断られるんじゃないだろうか」と普通の人なら考えるところ、躊躇なくお願いできるところ。
◆実は著者には子供の頃、「通りすがりの家の前に壊れた三輪車が捨ててあるのを見つけた父親が、その家の女性にお願いして、三輪車をもらってくれた(しかも自転車までつけて)」という「三輪車の教訓」があり、そのおかげで必要な時に「一歩」を踏み出すことができるのだとか。
私は、自分には無理だと思ったり、不安に駆られたりするたびに、この三輪車の教訓を思い出すようにしている。考えてみれば、リスクを嫌い、何をするにも不安が先に立つ人間はなかなか成功できないものだ。(中略)
思いきって口を開くこの勇気があったおかげで、私はどんな状況におかれてもチャンスをつかむことができた。
◆上記ポイントの「情報発信者」のくだりでは、メモないしはニュースレターが紹介されていますが、今でしたらもちろん、ブログで似たようなことが、しかも意図せぬ副次的効果をもって行うことが可能です。
例えば私の場合ですと、勝間和代さんのように、マメにブログにコメント下さる方はもちろん、コメントは下さらなくても、いざ実際に、本の著者さんご本人にお会いして名刺交換をすると、「あ、ブログで私の本紹介して下さいましたよね!」と言ってくださる方もよくいらっしゃいます。
特に昨今は、検索エンジンで上位表示されなくとも、ブログ検索や、RSSリーダーによって、ほんの数記事しか書いていないブログであっても、著者さんの目にとまることも可能ですし。
もちろん、ニュースレターを配信するように、自分のブログのURLをメールで送って告知することも可能ですね。
もちろん、ブログでなくとも、mixiの日記やレビューでも似たようなことは可能ですし、まだ何もされてない方は、検討されてみてはどうでしょうか?
◆そして本書を読んで、一番ヤバイと思ったのが、私自身「フォローアップ」と「ピンギング」が疎かになっているということ。
せっかくセミナー等で名刺交換しても、なかなかその後に繋がらないといいますか。
なんかもう、日々のブログを書くのに必死で(笑)、自分の方から積極的にアクセスする余裕がないせいなのか、ほとんどがお誘い待ち状態ですよ(汗)。
◆また、「目からウロコ」だったのが、「メンターに対しても貢献する」ということ。
何か勝手に(?)、メンターから受けた恩は、自分もいつか他人に返す」のかと思ってました(笑)。
これからはこのブログの読者の皆さんも、自分のメンター候補の人に「何ができるか」を考えてみるといいのではないでしょうか?
やはり人脈をはぐくむためには、本田直之さんが言うところの「コントリビューション」、勝間さんが言うところの「Giveの5乗」が大事なんだな、と思ったワタクシでした。
宋 文洲さん
人脈作りのうまい人の共通点は、変なプライドがないことだ。「この人は私にふさわしくないから」などとは思わず、誰でも手当たり次第に話かけていく姿勢が必要。これは鉄則だ。
◆おっしゃることは分かるんですが、これは宋さんご自身が立派なステイタスをお持ちだからのお言葉ではないか、と。
普通は逆に「あんな有名人に話しかけたらぬっ殺される」と萎縮するものですってw
ただ、紙面では8年ほど前に宋さんが、当時長野県知事だった田中康夫さんに初対面で話しかけ、田中さんは宋さんのことを知らなかったものの、とっさに宋さんが自分の載った新聞を渡したところ、田中さんがその記事を読んでおり、以来交流が続いているのだそう。
お二人の当時の知名度を考えると、このエピソードもどちらかというと「プライドを持たない」というより「物怖じしない」という話じゃないですかね。
こういった千載一遇のチャンスに備えて、自分がメディアに掲載された時の資料を持ち歩いておくのもいいかもしれません。
連想力を発揮する
人脈作りで次に重要なのが連想力だ。人とたくさん会うと「あの人とこの人は知り合いだ」「あの人たちは同じ系列の会社だ」といった具合に、人々の共通点が見えてくる。出身地や年齢が同じであるとか、どんな同僚と働いているかとか、ちょっとしたことでいい。いろんな角度から人間性に興味を持つことで知り合い同士がどんどんつながっていくのが本当のネットワークだ。
◆確かに、「この人とこの人を引き合わせてみよう」とか「●●さんがこういうスキルを持つ人を探していたから紹介しよう」といった「連想」は、人脈の醍醐味ではあります。
もっとも、私のように「税理士」として引き合わされてしまうと困るパターンもありますがw
また、初対面の人との会話を弾ませるのに「共通点を探す」というのは、お約束ですね。
人脈作りを楽しむ
3番目のポイントは、人脈作りを楽しむことだ。何かに利用しようという目的を持って人脈を作ろうとすると、自分も相手も疲れてしまう。ビジネス上での付き合いだとしても、短期的な見返りは期待しないことだ。
◆紙面では、ローソン社長の新浪剛史さんと宋さんが、2004年頃、同年代の経営者の集まりで一緒に活動しており、その後特に仕事上での付き合いはなかったものの、昨年10月にローソンの中国事業拡大に伴い、宋さんが経営アドバイザーになった話が紹介されていました。
なるほどこれは、「損得を超えた古いつきあい」ゆえのことと言えますね。
ただ、「見返りを求めない」というのは当然ですけど、むしろ「自分は相手に何が貢献できるだろう」と考えるのも大事ではないか、と。
それこそ、本田直之さんの言うところの「コントリビューション」。
まぁ、人とのお付き合いなんて「利用されてなんぼ」「お声がかかるうちが花」なんじゃないでしょうかねー。
日経産業新聞のビジネススキル面は、時折当ブログ的に「当たり」な記事を掲載してくれることがあり、目が話せませんw
今回の記事もテーマ的にはドンピシャ。
ただし、宋さんのキャラなのか、世代やポジションの違いなのか、今まで読んできた人脈本とは若干毛色が違う感じがしました。
紹介されている事例も、古くても8年くらい前なので、宋さんはほぼ40代。
できれば、20代、30代でどういう人脈作りをされてきたのかが知りたかったかも。
◆個人的には2番目にあった「連想力」が課題です。
パーティや懇親会でも名刺を頂くか、他の方に紹介されるばかりで、こちらから誰かを紹介することが滅多にないという情けなさ。
今後は他の方の人脈を広げるお手伝いもできたらな、と。 -
本田直之氏のレバレッジ人脈術と
合わせて読みたい一冊
◯なぜ人脈が必要か?
自分の成長を共にする仲間がいないと
ゴールに辿り着けない
一人でやれることには
限界がある
人脈は
「対抗」から「協力」へ
良い出会いにはアセスメントが必要
人脈作りを楽しむ
そして家族など大切な人との
時間を忘れない
仕事とプライベートは
あえて切り離さない
人生という一括りで考える
その他
・雑談のコツ
・3つのこと(健康、お金、子ども)で協力すること
・ブランディング
・話を聞くこと
などの具体的な方法を載せており
手引書として手元に置きたい一冊 -
【私の評価】★★★☆☆(78点)
■人脈の基本を学ぶ一冊です。
人に恵まれるか恵まれないかは
その人の運といわれますが、
それだけでは心もとない。
人脈とはどうすれば、作れるのでしょうか。
■まず、細かな連絡や一声かけること。
人は接触の頻度が高くなるほど
親しみを強く持つものです。
・決して連絡を絶やさない・・・
さりげなく相手に短い挨拶を送る・・・
人脈は炎と同じで、薪をくべなければ燃えつきてしまう(p166)
■そして、以外な点ですが、
助けてあげるだけでなく、
助けてもらうことが大切だそうです。
つまり、相談する、お願いする。
頼りにされると人はうれしい
感情を持つようです。
・頼り、頼られるで人脈は太くなる・・・
他人の好意を素直に受け入れるだけでは足りない。
自分から進んで他人に助けを求める必要がある(p25)
■人との付き合い方の基本を押さえている
良い本でした。
外国でも日本でも人付き合いは同じですね。
キースさん、よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・まず知っている相手からはじめればいいのだ。
友人の友人、学校時代の顔見知り、家族など
身近な人脈に目を向けよう(p60)
・誰かに会ったらその後すぐ、相手に名前(それにあなたが残した好印象)
を忘れられないよう手を打とう。分かれて半日~一日以内に
フォローする。・・・翌日の朝にはメールを送ろう。(p117)
・ビジネスの場で確実に目立てる方法はひとつ、
ありのままの自分をさらけ出すことだ。(p131)
・手を貸すときは、必ず相手のために全力を
尽くさなければならない。でなければ、
せっかくの善意が裏目に出ることになる。(p157)
・目上の人とつきあうには・・・父と母は教えてくれた。
そんなときはあまりしゃべらず、
相手の話を聞くようにしなさいと。(p222) -
人脈系の本は山ほどあるけど、あまり有名ではないのだろうか?個人的にはいい本だと思う。というのは、よくある「僕はこうして人脈を作った」という具体例よりも「こんな方法を使うといいよ?」とツールや手段としての人脈維持の方法、構築の方法を類書より多く紹介してくれるから。
人脈本を買うなら、是非チェックする本のうちの1冊に加えて頂きたいと思う。 -
● お金がないことだけが貧しさではない、自分の成長を手助けしてくれる人がいないのも、貧しさのひとつなのだ。
● 成功するには人に対抗するのではなく、人と協力することが大切だ。
● 本当のネットワークづくりとは、他人を成功に導く手段を探すこと、自分が得た以上のものを与えようと懸命につとめることなのだ。
● たいていの生徒は人に頼みごとをするのをためらうが、他人を助けるのと同じくらい自分も積極的に助けを求めなければ、人間関係はバランスがとれないものだ。
● 今の世の中、一方が得をすれば他方は損をするというゼロサム理論は、長い目で見ればどちらにも不利益をもたらす。ネットワーク化社会では、お互いにメリットのある関係が必要なのだ。人間関係が複雑化した今の市場では、競争より協力が重視されるようになっている。
● 人と人のつながりは筋肉と同じで、使えば使うほど強くなっていくのだ。
● 人脈づくりの基本にあるのは私利私欲ではなく寛大さなのだ。
● 目標とは締切りがある夢のこと
● つまるところ、私たちはみな失敗の仕方を考える必要がある。誰にだってミスはあるのだから、あとはできるだけ上手に失敗するしかない。成功か失敗かではなく、リスクを負って出世するか、リスクを負わずに平凡に終わるかが問題なのだ。
● セールスとはつきつめれば相手の問題を解決することである。
● 「人を動かす唯一の方法は、相手を尊重し、相手に「自分は価値ある人間だ」と思わせることである。」デール・カーネギー
● 「私が出会うどんな人にも、何か私より優れたところがある。それを私は学ぶのだ」エマソン
● メンターになってもらいたいなら、助言を求めるのではなく、まず相手を助けることだ。何か人に教えてもらいたいなら、どうすればその人の役に立てるか考えよう。
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決して恵まれた環境で生まれたとは言えない著者が、人脈によりビジネスマンとして成功した秘訣が書かれている
彼は、人脈を一つの生き方として捉えている。
印象深く残ったのは以下の2つ
?自ら進んで助けを求める
?ビジネスの場でも、ありのままの自分をさらけ出す。
→情報は失敗談も含め、共有してこそ意味がある
しかしながら、
彼の言ういわゆる人脈とは国家や大企業、要職につく人々をいう。
そこまでの人脈にたどり着くまでには、
記載はないが絶え間ない地道な努力があったのだと思う
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人付き合いの教科書。コネクターとつながれ!
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噂通りのスゴ本。書評は後ほど。。