マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
- 武田ランダムハウスジャパン (2007年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270002483
感想・レビュー・書評
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前々からメチャ気になってた本。
年末、待ちぼうけを喰らった時に読破。
泣けます!ただし、立ち読みは勧めません(笑)
結構なボリュームです。
著者は、マイクロソフトのエグゼティブの座を捨て、
発展途上国の図書室・学校などを建設する
社会企業家として活躍なさっている方。
物語は、ネパールのとある山奥の学校を訪れた際、
図書室い本が3冊しかなかったことに衝撃を受け、
読まなくなった本を寄付するところから始まり、
NPO法人「ルーム・トゥー・リード」の立ち上げ、
マイクロソフトで学んだこと…etc盛り沢山です。
ビジネスの本として、とても学びの多い本でした。
読む人によって違いはあるとは思いますが、
ココロに響くフレーズが他の本より多かったような気がします。
特に、帯部分の
僕が考えたいのは、「できない理由」じゃなくて
「どうすればできるか」ってこと
にはイロイロと考えさせられました。
加えて、自分が以下に恵まれた環境にいるのかも改めて認識。
世の中には、本が読みたくても読めない人がこんなにも多いとは。。
"自分はこのままでいいんだろうか…"、
"とは言え大したことできんなー"の無限ループ(笑)
まずは手に職つけて、社会に還元できることを考えるとしますか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
働き方として読んでも、アジア圏の貧困問題として読んでも、考える所のある一冊だった。
タイトルはアレだけど、筆者は決して「マイクロソフト」を否定している訳ではない。
まあ、タイトルに冠するくらいだから、知名度をウリにしているとも言えるけど。
特に、上司が部下に忠誠を誓う(掌握力がハンパじゃない)というくだりは、なるほどーと思わされた。働いていく上で、相手を知ることをこんなに親身に出来るものなんだな、と。
ビル・ゲイツという偉大なるボスについても、ガッカリする場面もあるのだけど、ちゃんと尊敬を感じさせる文章。
しかし、Room to Readを立ち上げてからの、この人の働き方(と、それに見合わない給料)の凄まじさに、ちょっと引く。
ここまで自分をのめり込ませる活動に出会えたことは、彼にとって幸運なのだろうけど、私にはちょっと真似出来そうにもない。
大きいことを考えて、実行せよ。
とか、じっくり考えてからでは子供が大人になってしまうから、援助の手をいかに早く差し伸べられるか。
という考え方は、自分には合わないけれど、こういう人は必要だな、とも感じる。
日本と欧米ではボランティアの持つ意味合いが違うと言われたりするけれど、必ずしも無償で身を粉にして尽くすことがボランティアではないのだな。
でも、言ったことを成し遂げるには、緻密な計算と強い情熱が必要なのもよく分かる。
「レンタカーを洗車する人はいない」
面白い一文。 -
マイクロソフトを辞めてNPOに転身した方の半世紀。
前に日経ビジネスかなんかでこの人の存在は気になっていたんだけど、そこに至る経緯やどうやって事業を立ち上げていったかというところが本人から語られているのは価値が高い。
マイクロソフトで学んだビジネスの進め方がNPOに生かされているのを見ると、NPOであれ営利企業であれ推し進めるのに必要なのは事業をやるという強いリーダーシップとビジネススキルなんだなぁと得心するわけです。 -
志の強さは人の心を動かし。いつか世界を…そして未来を変える。
そんな志を持てるものにタ今まで出会えてきただろうか?
そんな関心のあることはあっただろうか?
考えさせられる本です。 -
元Microsoft幹部の著者が、ヒマラヤのトレッキングを機にNPO設立へと動き始める、という内容の自叙伝。
世界を代表するハイテク企業の幹部からいちNPOのファウンダーへの転身は、ハイキャリアを追い求める人生からすれば脱線に他ならない。そこに対する著者の葛藤やそれでもやり続ける意義と考えが描かれており、物語として面白い。
また実業とNPOという一見すると全く異なるジャンルのようでありながら、求められるスタンスやスキルには共通があるというメッセージがあり、これは有用な示唆であると感じる。
後半は少し冗長ではあるが、概ね良書。
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一言紹介
マイクロソフト元重役がある登山をきっかけにNPOの設立から活躍までを描いたノンフィクション作品。
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自分総括
ボランティア団体と聞くと、普通の企業とは180度違う価値観で動いてるように感じられる。
しかし、組織を運営していくうえで成果の出し方、コミュニケーションの仕方など共通してるんだなと。
考えることに時間をかけず行動にうつすこと。
目標は大きく考えること。
結果は数字にしできるだけ精査すること。
などなど、先日読んだホリエモンとも共通した意見もあり、何事も大切な考えは変わらないことを教えてくれた。 -
会社の同僚お勧めの本。登山の時に読んで人生感が変わったそう。
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物語としての内容、ノンフィクションとしての衝撃、どちらも素晴らしいです。過去のエグゼクティブの暮らしから、本という短なもので、世界を変えてる社会起業家というこの人物がは偉大です。
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何度も泣いた。
わたしも毎朝仕事がしたくてたまらない、充実感しかない、仕事をしたい。 -
"・貧困者の写真を見せて哀れみを利用した寄付金集めは人間の尊厳を否定している。罪悪感のマーケティングではなく貧困の解決策を提示すべき。
・ビジネスでは粘り強さが必要。断られても「今はダメという」意味ですよね?と聞き返し何度でも可能性を追い求める精神が必要
・世界での非識字者8億5千万人のうち2/3が女性。ネパールの成人男性の非識字率は39%で、成人女性は75%に達する。
・カンボジアはクメール・ルージュの時代に学校の80%を焼き払われ、教師の90%が虐殺された。
・世の中にはうまくいかない理由をあげることが大好きな人が多すぎる。一人で考える時間が長いほど否定的な力に吸い寄せされる。
考えることに時間をかけ過ぎず飛び込んでみること。"