ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか

  • 武田ランダムハウスジャパン
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270005101

作品紹介・あらすじ

『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』ピクサーのモノづくりの秘密大公開。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが知っている人気作をもとに話を進めてくれるから(そして注釈で補足もあるし)、アニメ作品の技術的な知識なくとも難しくなく読めた。また、著者の見解より現場の仕組みや働く人の声を中心に取り上げてくれているため、偏った思考や雑念なく、とにかくシンプルだったのも個人的には読みやすかった。
    大手とてふんぞり返らず、かと言って特別なことをしていないのが好印象でした。日本のアニメ会社と対峙してみたり、ピクサーに対して後ろ向きな意見を持つ人の話も聞いてみたい。

  • 作品作りは監督に任せて、経営者はそれをフォローするってのはわかったけど、では会議とかに出席しているのか、出席してファシリテーションとかしているのか、会議体だけ作ったのかとかまではわからなかった。

  • 幅広い意味で常に「良い作品」を生み出すピクサーのルールとエピソードが語られる。最高のアイデアを取り込める環境はIT企業に近い印象を受け、日本のジブリと対比させればより興味深そう。

  • ピクサーの社長によるピクサーがどのようにして現在の地位を築くに至ったのかを紹介した本。
    キャラクターの葛藤を乗り越えた選択が成長を生むのだと気付かされた。
    クローゼットのお化けの行方が気になって生まれたのがモンスターズ・インク。
    自分が見てないときにおもちゃは動いているんだという妄想から生まれたのがトイ・ストーリー。
    こんな発想のポイントもとても参考になる。

  • ピクサーのストーリーの作り方というのは非常に興味深かった。面白かった

    アイデアは遠くではなく近くから探し、ひらめいたところから大量のアイデアを集め一貫性が保たれるものを抽出する。
    クリエイティビティについて言及されている。創造にリスクはつきものでリスクを回避しようという考えは悪。大事なのは失敗したときにいかに早く回復するかである。
    風通しのよい組織、決定ではなく意見交換を目的とした会議が必要、どんなアイデアも常に歓迎されなくてはならない
    技術が芸術を刺激し芸術が技術にいどむ
    またフィードバックの具体例として次回からもやりたいことと次回からは避けたいことを5個ずつあげる。バリエーションをつけてあきさせない、時間、金など数量化できるものはデータとして持ち込むことによって分析がより重要
    優れた人材集めが一番大事

  • 創業者によるピクサーのマネジメントに関することを解説したものです。シンプルな語り口の中に深い内容が隠されています。

    最近僕はライフワークにしているスティーブ・ジョブズおよびアップル社の研究から派生して、ピクサーのアニメーションを見倒すという生活を送っております。その中で偶然、ピクサーがルーカス・フィルム時代からのメンバーで実質的にピクサー全体取り仕切る筆者のこの経営書の存在を知ることができました。この会社が成功したのは対外的な交渉、特にディズニー相手のウルトラCの連発に代表する外堀はスティーブ・ジョブズ。内堀を固めて最先端のCG技術を駆使しながら、天才・ジョン・ラセター監督を筆頭に天才集団を率いて打率10割という驚異的なヒット作を連発し続けている原動力がエド・キャットマルです。

    その経営理論は驚くほどシンプルで、その大本になっているのがピクサー流人間関係の基本四原則というもので、
    ・真の才能を持った人間は非常に稀である。
    ・管理職の仕事はリスク予防ではなく、 危機が生じたときに素早く回復させることである。
    ・どんなときでも本気で話し合えなくてはならない。
    ・思い込みを常に見つめ直し、ピクサーの素晴らしい文化を壊しかねない 欠点を探し続けなくてはならない。  
    というもので、

    そのなかでも僕が一番彼の言葉に残っているのは
    「自分より優秀な人を雇います」
    という言葉で普通は自分より優秀な人間を使うといつ自分の立場を脅かされるのではないかと内心戦々恐々になる、というのが普通ですが、ピクサー全体を包む社風、といえばいいのでしょうか、
    アニメーターが運営する会社そのルーツはジョン・ラセターが通ったカリフォルニア芸術大学にあるのだそうです。

    いわく
    「囚人が運営する刑務所のようなものだった」
    のだそうです。そして、彼らの標語のひとつに
    「学術機関で起きている技術革新に常に敏感であれ」
    という言葉があってたとえば「ファインディング・ニモ」を製作した際には海洋学者をわざわざ呼んで特別授業をやってもらったり、海草や水の中で動いたり水が光を反射する様子をずいぶんと学術的な研究を重ねたのだそうです。なるほど、あのきれいな映像はCG技術もさることながら、そういった過程をへてできているのだ、ということを知ることができました。

    そして、ストーリーに対する並々ならぬこだわりもピクサーの大きな特徴のひとつで、わざわざストーリーを作るチームが会社に存在することや、それがある程度完成するまではすべてが進まない、というエピソードも、面白かったです。まだまだこの本にはヒット作を連発するノウハウがこれでもかとばかりにちりばめられてあって、そしてそれをマネジメントするノウハウはほかの会社でも十分に使えるだろうという確信を持って、ここに紹介する次第でございます。

  • さらっと読める。

  • ピクサーがどのように人材マネジメントをしているのかが書かれている。

  • ピクサー社長による文章を翻訳したものとおまけみたいな感じの本。ピクサー社の作品の作り方、会社構造について、深いところまで踏み込んでさらけ出して語っている。マネジメントについて、大いに参考になった。

  • 本当に本当に尊敬するお方にオススメ頂いた本。Pixarにはヒットを生み続ける法則と、チームワークがある。

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