ベトナム200万人餓死の記録: 1945年日本占領下で

著者 :
  • 大月書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272330294

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  • 日本占領下のベトナムで200万人が餓死する大惨事があった、と読んだのはどの本だったろう。何があったのか知りたいと思って探しだした本。著者の戦争中の体験から話が始まってちょっと面食らったが、彼がベトナムに興味を持ち、大惨事に近づいていく過程がリアル。

    何百万という人が飢えて死ぬ、というのはどういうことなんだろう。写真は異世界を描いた劇画のようだ。だがそれはたかだか半世紀前に、この世界で起きたこと。しかも日本に責なし、とは言えないのだ。

    ベトナムでそういうことがあった、ということはおろか、かつて短期間ながら日本がベトナムを占領していたことを知っている人はどれだけいるのだろう? ぼくはかつて大日本帝国がしたことの責任を負おうとは思わないが、そう云うためには、何があったかを知っているのが条件だと思っている。

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著者プロフィール

1932年東京都生まれ。12歳で東京大空襲を体験。ルポルタージュ作品『東京大空襲』(岩波新書/日本ジャーナリスト会議奨励賞)がベストセラーになる。1970年「東京空襲を記録する会」を結成し、『東京大空襲・戦災誌』(菊池寛賞受賞)を編纂。2002年江東区に「東京大空襲・戦災資料センター」を開館。 東京空襲の語り部として、未来を担う世代に平和を訴え続けている。

「2021年 『紙芝居 三月十日のやくそく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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