- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272411450
感想・レビュー・書評
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1歳〜小学校低学年くらいのお子さんがいる方や、幼稚園・保育園・小学校の先生にオススメの本。
本書の39ページで紹介されていた「さつまいも掘り」の絵は、園児がお芋のヒゲに驚いたのか、一生懸命にヒゲをたくさん描こうとしている意識が絵から伝わってきて微笑ましかった。実物の観察や体験の喜び、心情の変化を絵で表現する大切さを感じる内容だった。
反対に、大人の絵を模倣したキャラクターのような人物も同じ絵に描かれていた。一見綺麗に見え、つい褒めてしまいそうだが、心がこもっていない雰囲気だった。絵を褒めるとしたら、「さつまいものヒゲ」の部分のような気持ちがこもった箇所にフォーカスするのが大切のようだ。
最近、子ども向けの「絵がうまくなる本」で、イラストのヒナ型を子どもに教え込む内容を拝見した。実物を見ずに線をトレースのが絵の本質ではないと違和感があったが、本書で紹介されているように子どもの気持ちの表現が何より大事との事で腑に落ちた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの絵の描き方と大人の絵の描き方は違うため、大人の描き方を押し付けないという点はとても納得が行った。
が、この絵は大人の絵を押し付けられた絵(評価は良くない)、この絵は子どもの感動が描かれている絵(良い評価)の基準が分からない…子どもの感動が描かれている絵も、いかにも日本人の子が描いた絵で、外国の子ならこういう絵にならないだろうと思うと、何か外側からの描く基準に当てはめて描かれているように思えた。 -
幼児期の絵を、どのように見ればよいのかが書かれている本です。子どもの絵の発達段階が分かり、大人の感覚で判断する「上手い・下手」とは違う見方が分かります。
大人の絵の描き方を教えると、子供らしい創造性が減ってしまうことが分かりました。子どもに絵をもっと描いて欲しくて(もっと絵を上手く描けるようになって欲しくて)、色々やることを辞めようと思いました。