仕事で燃えつきないために?対人援助職のメンタルヘルスケア

著者 :
  • 大月書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272420117

感想・レビュー・書評

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  • はじめに 援助職にこそメンタルヘルスケアが必要
    1 なぜ援助職にメンタルヘルスケアが必要か 援助職はなぜ燃えつきやすいのか なぜ援助職を選んだのか 新人とベテランは要注意
    2 こんな症状がはじまったら 「もえつき」の兆候チェック
    ・こんな症状はありませんか?
    -「もえつき」の兆候チェック 休みたいけど休めない あなたを縛る考え
    ・こんなメッセージを自分に言っていませんか?
    -自分を縛る
    私だけが一生懸命やっている
    過剰なストレスを抱える
    私なんかいなくてもいいのでは……
    ゆるせない、信じられない
    私は正しい
    私はだいじょうぶ
    仕事を休みがちになる
    援助職の課題
    ・自分の今の状態を知るために
    -「もえつき」チェック
    3 「もえつき」のプロセスをとらえる
    「もえつき」のプロセス
    事例1 Aさん(看護師)
    事例2 Bさん(教師)
    プロセス1 イライラする、不平不満が多くなる
    プロセス2 忙しそうにする、権威的にふるまう、休みがちになる、怒りの感情をもつ
    プロセス3 身体に症状がでてくる
    プロセス4 転職、退職を考える
    プロセス5 今まで以上に仕事をする、強迫感、うつ状態、アルコールに逃げる
    ・アルコールに依存していませんか?
    -アルコールチェック ・うつ病ってどんな状態?
    -うつ病チェック
    4 何が原因なのか
    「もえつき」の背景となるもの
    背景にある「共依存」という問題
    スコット・ジョンソン(カウンセラー)の話
    ・自分に目を向けましょう
    -共依存チェック 境界線を引く
    ・境界を引けていますか?
    -適切な境界のチェック 報われ感(感謝・賞賛・評価)が得られないとき
    ・共依存的援助と適切な援助のちがい
    喪失を体験したとき
    ・グリーフワークとは 
    -深い悲しみの過程
    5 回復とセルフケア
    回復とはなにか
    ・回復のチェック表
    むりをしないで生きる
    ・こんなふうに考えを変えてみましょう
    -むりをしないで生きるコツ セルフケアとは
    ・自分のニーズを満たしていますか?
    -セルフケア20のチェック 「もえつき」の予防
    ・「もえつき」を防ぐライフスタイルの提案
    6 援助専門職として必要なこと
    デタッチメント(分離)とは
    ・デタッチメントできていますか?
    -専門家としての距離のとり方チェック
    援助者が「もえつき」に陥る行動傾向
    スーパーバイズを受ける
    職場におけるラインケア
    おわりに 援助職をつづけていくために

  • タイトルに惹かれて読みました。とてもわかりやすかったです。

  • 現在、援助職をしています。
    相談は大好き。でも今は本来と違う業務がほとんど。疲れてます。身を守るため退職も考えてます。

  • 仕事上必要だったので。自分も意外に危ないなあと思った。

  • 感情労働からくる「燃えつき」の恐ろしさ。
    共依存について、再考するよい機会となった。

    対人援助職のみならず、人と関わるうえでは少なくとも、どの職場でも「燃えつき」は起こり得る。
    多くの人に読んで欲しい、と個人的には思う。

  • わかりやすかったです。
    何気に自分のことかなって。
    まだ仕事してないけど←

  • もえつきたときの対処方法がたくさん書かれています。

    報われ感が得られないときや喪失を体験したときの対処法、これまでの成功体験や失敗を乗り越えたことを振り返ること、その時に最善を尽くしたと考えること、無理をしないで生きる方法、セルフケアの方法、仕事と私生活に境界を設ける重要性など、多くの対処方法が説明されています。

    対人援助職に限らず、まじめにがんばってしまうタイプの人、過重な労働やストレスに疲れきってしまった人には、必ず役立つと思います。

  • by朝日080623 with 『対人援助職のメンタルケア…』
    ---
    1 なぜ援助職にメンタルヘルスケアが必要か
    2 こんな症状がはじまったら
    3 「もえつき」のプロセスをとらえる
    4 何が原因なのか?
    5 回復とセルフケア
    6 援助専門職として必要なこと
    ---
     012, 015, 017,
    もえつきの兆候チェック表 023
    自分を縛る考えをチェック表 028
    029, 035, 041,
    自分の今のもえつき度チェック表 044
    もえつきのプロセス一覧 046
    055, 059, 062,
    アルコール依存チェック表 064
    うつ病チェック表 065
    もえつきの背景として五つ 068
    071, 073-5,
    自分を見れてるかチェック表(他人流れではないか) 078
    080
    適切な境界を設けてますか?6分野チェック 082
    適切な援助と共依存的援助(他人流れ)との比較一覧 085
    087-089,
    グリーグワークとは一覧 091
    096
    回復のチェック表 099
    無理をしないで生きるコツ:考え方をかえるチェック表 102
    104
    セルフケア20:自分のニーズ 106
    107
    もえつきを防ぐライフスタイルの提案一覧 110
    112
    専門家としての距離のとり方チェック表 116
    援助者がもえつきる不健康な行動傾向一覧 117
    118-9, 121
    スーパーバイズ 122
    131
    他著書 135
     

  • 私の仕事……は対人「援助」職ではないのかもしれないけど、それでも人を相手にする部分がほぼ100%なので、特に3,40代で専従職に就くと、燃えつきてしまうというケースが多々あります。かくいう私もそうで、そのさなかに読んだ本がこれでした。
    どうしても、他人の評価が自分に対する評価になってしまって、それで苦しむ、ということは多々あったし、なかなか自分とほかの人の間に「境界線」を引けなかったり。自分で自分を満たす、なんてこともなかなかできなかったなぁ……と、今は書けるのは、少しは楽になったからかしら。元気になっても、この本は手許に置いておこうと思います。

  • カウンセリングってどんなもんかと
    一回だけ行ったときに、この著者について教えてもらった。
    東京まで講演とか聞きにいけないから、本で読んでみた。

    こういう本、いるよね。また読んでみよう。
    勝手に職場で他の人にもおすすめしてたな。
    案外自分では燃え尽きるその時まで、気づかないもんだから。
    予防が大事。

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著者プロフィール

1943 年生。神奈川県立精神医療センターせりがや病院・心理相談科長、( 株) アスク・ヒューマン・ケア取締役・研修相談センター所長をへて、HRI(Healing&Recovery Institute)所長。自らカウンセリングを行なうだけでなく、 多くの治療・援助者のスーパーバイザーをつとめ、 企業や官庁のメンタルヘルスに関するアドバイザーとしても活躍。主な著書に、対人援助職向けのシリーズ『仕事で燃えつきないために』『悲しみにおしつぶされないために』『依存症者を治療につなげる』(大月書店)、『あなたのためなら死んでもいいわ: 自分を見失う病「共依存」』『〈見すてられ不安〉に悩んだら』(春秋社)、訳書に『子どもの悲しみによりそう:喪失体験の適切なサポート法』『自殺、なぜ? どうして!:自殺予防、自殺企図者と自死遺族のケアのために』(大月書店)、『自分の「怒り」と向き合う本』(実務教育出版)、『高機能アルコール依存症を理解する』(星和書店)など多数。

「2019年 『こころの力を育てる言葉 366』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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